2016-02-23 18:49:00

教皇庁関係者のための聖年行事、バチカンで


カトリック教会の典礼歴で「聖ペトロの使徒座」を祝った2月22日、バチカンで教皇庁関係者のための聖年行事が行われた。

「いつくしみの聖年」における、教皇庁諸機関で働く人々を対象とした特別行事として、まずパウロ6世ホールで、イエズス会士、マルコ・イヴァン・ルプニック神父の指導による黙想が行われた。神学者、イコン作家であるルプニック神父は、いつくしみの聖年のためのロゴをデザインしている。この黙想には教皇フランシスコも出席された。

同神父は、自由で、物事を気持ちよく引き受け、寛大で、開いた教会、その業と言葉の中に御子イエス、さらには御父が浮かび上がる教会を、あるべき姿として示し、これによって「人間」を交わりといつくしみの「生きる場所」としていくよう招いた。

黙想の後、関係者らは宗教行列を作って聖ペトロ大聖堂の「聖年の門」をくぐり、教皇司式のミサに参列した。

ミサの説教で教皇は、「あなたがたはわたしを何者だと言うのか」(マタイ16,15)というイエスの言葉を示し、このまっすぐな問いから、誰も逃げることも、中立でいることも、他人に答えをまかせることもできないと話された。

しかし、同時にこのイエスの問いは尋問ではなく、愛にあふれたものであると教皇は指摘。

この唯一の師の愛のもとに、わたしたちは信仰を新たにしなければなならないと呼びかけられた。

そして「あなたはメシア、生ける神の子です」(マタイ16, 16)というペトロの言葉を自分たちのものとし、教会の活動のすべてにおいて、わたしたちの考えと眼差しをイエス・キリストの上にしっかりと据えていかなければならないと説かれた。

この信仰告白は、神の呼びかけに忠実に答えるようわたしたち一人ひとりを招いていると述べた教皇は、特に司牧者たちに対し、ご自分の羊の世話をする神ご自身を模範とし、誰一人が疎外されることなく、よき羊飼いの世話を受けることができるようにと願われた。

 

 








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