教皇フランシスコは、2月15日、メキシコ東南部のトゥストラ・グティエレスで家庭の集いを持たれた。
この朝、チアパス州のサン・クリストバル・デ・ラス・カサスでミサを捧げられた教皇は、午後から州都トゥストラ・グティエレスを訪れた。
市内の競技場で行われた教皇との出会いには、家族連れおよそ5万人が集った。
集いの中では、難病の若者、離婚再婚者の夫婦、シングルマザーなど、家族の代表らが、難しい家庭の現実や問題、希望を語り、教皇の助言を求めた。
教皇は、わたしたちは皆、人生の様々な局面で、神から勇気をもらったはずであると述べ、なぜ神はわたしたちを励ますのか、それは神は愛、献身、いつくしみだからであると説かれた。
今日、家庭の役割は弱められたかのように見え、家庭はもはや社会の中に居場所を見出せない、過去のモデルのように思われていると述べ、現代化の名のもとに各自の孤立を深める社会あり方の危険さを指摘された。
そして、こうした社会は自由や民主主義の名のもとに、イデオロギーの植民地となり、健全な社会の基礎である家庭を破壊してしまうだろうと警告された。
家庭生活は決して容易ではなく、しばしば苦しみを伴い、傷を持つものと述べつつも、教皇は「傷ついても愛で結ばれ、常にやり直そうとする家庭の方が、閉じて、愛することを恐れる社会より良い」「苦労して疲れた顔の家族の方が、飾り立て、優しさや同情を知らない人々の顔より好ましい」と話された。
教皇は、メキシコの家族たちには、グアダルーペの聖母という「お母さん」がいる、聖母の取次ぎによって、家庭という名の夢は不安や孤独に負けることがないだろうと、人々に励ましをおくられた。
All the contents on this site are copyrighted ©. |