2016-02-13 18:01:00

メキシコ訪問:教皇、大統領と会談、各界要人との出会い


教皇フランシスコは、2月13日、メキシコシティでエンリケ・ペニャ・ニエト大統領と会談、メキシコ各界の要人らとお会いになった。

前日12日夜、メキシコに到着された教皇は、この朝、メキシコシティの国立宮殿(パラシオ・ナシオナル)を訪問。歓迎式典の後、宮殿内で大統領と個人会談を行われた。

次いで教皇はメキシコの政界をはじめ各界を代表する人々、および同国駐在外交団に挨拶をおくられた。

この中で教皇は「いつくしみと平和の宣教者」として同国を訪れ、聖母マリアの子として、グアダルーペの聖母に賛美を捧げたいと、メキシコ訪問の目的を述べられた。

豊かで変化に富む自然に恵まれ、アメリカ大陸の十字路としての位置を享受するメキシコの、多民族と多文化に教皇は言及。この多様な文化を偉大な人類遺産として価値付けて欲しいと期待された。

同時に、メキシコの人口の半分以上が若い人々から成り立っていることに注目された教皇は、未来の世代のためにどのような国を築くかという一人ひとりの責任を指摘された。

希望に満ちた未来は、共通善のために努力する正しく誠実な人々によって作り上げられるが、今日、この「共通善」は歓迎されない傾向があると、教皇は憂慮を示された。

皆の善ではなく、一部のためにそれを求める時、社会生活の豊かな土壌は、贈賄や、麻薬売買、異なる文化の排除、暴力、人身売買、拉致などの温床となってしまうと警告。

社会・文化・政治に関わる人々に、すべての市民、家族にチャンスを与え、ふさわしい住居、仕事、食糧、法に基づいた正義、治安、健全で平和な環境など、市民生活に不可欠な条件を得られるよう助ける必要を訴えられた。

教皇はこの偉大な国を宣教者・巡礼者として訪れながら、正義と平和の新しい可能性をもたらす神のいつくしみの体験を、皆と一緒に新たにしたいと抱負を述べられた。








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