2016-02-10 12:47:00

教皇「病者にわたしたちの愛を伝えよう」


典礼暦で「ルルドの聖母」を記念する2月11日、カトリック教会の「世界病者の日」が行なわれる。

教皇ヨハネ・パウロ2世は、1984年2月11日に人間の苦しみのキリスト教的意味を問う使徒的書簡「サルヴィフィチ・ドローリス」を発表。翌年、医療分野での研究、育成、司牧推進を目的とした教皇庁保健従事者評議会を設立した。

93年には「世界病者の日」が創設され、病者がふさわしい援助を受けられるよう、また、人々が自らの苦しみの意味を受けとめるための精神的支援を得られるよう、カトリック医療機関をはじめ、社会一般に訴える機会としてきた。

第24回「世界病者の日」を前に、教皇フランシスコは2月10日の一般謁見の席で病者への関心を呼びかけられた。

教皇は今年「世界病者の日」の国際大会がナザレで開かれることに触れ、テーマ「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」(ヨハネ2,5)に、カナの婚礼におけるマリアの不可欠な役割を思い起こされた。

マリアのこの呼びかけは、神の優しさとイエスのいつくしみの愛を反映するものと述べた教皇は、病者たちのために祈り、わたしたちの愛を伝えようとアピールされた。

病者に寄添う多くの人たちが、その生活の中でマリアと同じ優しさを持てるようにと教皇は祈ると共に、これらの人々が愛にあふれた眼差しを通して、病者たちのわずかな要望にも気づき、応えることができるようにと願われた。

 








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