2016-01-04 11:44:00

教皇「マリアは赦しの母」、ローマの聖マリア大聖堂でミサ、聖年の扉開く


典礼暦で「神の母聖マリア」を祝った1月1日、教皇フランシスコは夕方ローマ市内の聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ)で、ミサと共に、聖年の扉を開く儀式を行われた。

「いつくしみの聖年」にあたり、教皇は聖年が開幕した昨年12月8日にバチカンの聖ペトロ大聖堂の「聖年の扉」を開けられた。続いて同月12日には、教皇によってローマのラテランの聖ヨハネ大聖堂の、またジェームス・ハーヴェイ枢機卿によって城壁外の聖パウロ大聖堂の聖年の扉が開かれている。この日の聖マリア大聖堂を加え、ローマにおける教皇直属の4大バシリカのすべての聖年の扉が開かれた。

ミサの説教で教皇は、神のいつくしみの御顔そのものである御子イエスを胎に宿されたマリアを「いつくしみの母」として示された。

同時に、「赦す神」の御母であるマリアは、「赦しの母」でもあると述べられた。

マリアは十字架の下で、イエスがご自分のすべてを捧げ尽くし、神の愛とは何かを証しされるのを見た。そして、「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」(ルカ23,34)という御子の言葉を聞いた。

イエスの模範とその恵みにより、マリア自身も罪のない御子を殺そうとしている人たちを赦す力を得、この時、マリアはわたしたちにとって「赦しの母」となったと教皇は強調。

「マリアのように、教会もまた、赦しを願う人々に赦しを与えなければならない。ゴルゴダの丘でイエスから与えられた赦しは無限大であることを、赦しの母は教会に教えている」と説かれた。

憎悪や復讐心が人々の心から平和を奪うのに対し、赦しの力は魂を死の思考から解放し、喜びと平安をもたらしてくれると述べた教皇は、神の母に見守られながら聖年の扉をくぐり、わたしたちの心を赦しの喜びに向けて開こうと呼びかけられた。

 








All the contents on this site are copyrighted ©.