2015-12-22 18:26:00

教皇、ローマのカリタス施設で「聖年の扉」を開く


教皇フランシスコは、12月18日、ローマ市内のカリタス施設を訪問、同所の「聖年の扉」を開かれた。

ローマの交通の要所であるテルミニ駅の一角に、ローマ教区が運営するカリタスの宿舎・食堂「ドン・ルイジ・ディ・リエグロ」がある。

この施設は、ローマ教区カリタスの創立者、ディ・リエグロ神父(1928-1997)の推進により、イタリア国鉄とローマ市の協力を得て1987年に設立。国籍・宗教を問わず家の無い人々、食べる物に事欠く人々に、ベッドや温かい食事を提供してきた。現在の利用者は、年間およそ1600人、その宿泊数は延べ約63000泊にのぼる。食事は一日450から600食を提供している。

この日の夕方、同施設を訪れた教皇は、市民らが見守る中、「いつくしみの聖年」のために施設の入口に設けられた「聖年の扉」を開けられた。

扉を通り、中に入られた教皇は、施設の利用者、ボランティアら、関係者約200人が参加する中、ミサを捧げられた。

ミサの説教で教皇は、「神と出会いたいならば、謙遜と貧しさの中に神を探さなくてはならない。神は貧しい人々、病者、飢えた人々、受刑者たちの中に姿を隠されている」と話された。

そして、「救いに至るには、贅沢や、巨大な富、権力への道ではなく、謙遜の道を歩むべき」と説かれた。

ミサの後、教皇は施設関係者らに言葉をかけられ、祝福をおくられた。








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