2015-12-10 18:33:00

カトリックとユダヤ教の関係の神学的考察書、公会議から50年を機に


第2バチカン公会議における、諸宗教との関係を記した公文書公布から今年で50年を迎える。これを機に、カトリックとユダヤ教の関係を神学的に考察する文書がバチカンより発表された。

教皇庁キリスト教一致推進評議会の組織、ユダヤ教との宗教関係委員会は、第2バチカン公会議(1962-1965)の公文書『キリスト教以外の諸宗教に関する教会の態度についての宣言』が1965年に発布されてから今年で半世紀であることをふまえ、「神の賜物と招きは取り消されないものなのです(ローマ11,29)・カトリックとユダヤ教関係の神学的考察」を発表。

12月10日、キリスト教一致推進評議会議長:クルト・コッホ枢機卿はじめ、ユダヤ教指導者、デビッド・ローゼン師ら参加のもと、同文書の紹介が行われた。

この文書は、公会議後の50年間に大きく進展したユダヤ教とカトリックの関係に感謝を表しつつ、未来に向けて対話のさらなる前進を願うものとなっている。

ここでは、公文書『キリスト教以外の諸宗教に関する教会の態度についての宣言』が与えた影響を振り返ると共に、ユダヤ教とカトリックの神学的対話の基本と指針を示し、それぞれの立場から見た御言葉における神の啓示、旧約聖書と新約聖書の関係などについて考察している。

そして、同文書は、ユダヤ教とカトリックの対話を通して、互いをよりよく知り、さらなる和解を育て、共に正義と平和、環境保護、あらゆる形の反ユダヤ主義との闘いに取り組むことを呼びかけている。








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