2015-12-08 11:35:00

いつくしみの聖年、ミサと共に開幕、教皇、聖ペトロ大聖堂の「聖なる扉」を開く


カトリック教会の典礼歴で「無原罪の聖母」を祝う12月8日、バチカンにおける教皇フランシスコのミサと共に、「いつくしみの特別聖年」が開幕した。

教皇フランシスコは、ローマ教皇選出から2年を迎えた今年3月13日、「いつくしみの特別聖年」開催を発表。

復活祭後の4月11日、「神のいつくしみの主日」の第一晩課の際に、特別聖年を布告する勅書を公布された。

「いつくしみの聖年」は、今年12月8日に始まり、翌2016年11月20日、王であるキリストの大祝日まで続く。

教皇フランシスコは、この朝、バチカンの聖ペトロ広場でいつくしみの聖年の開幕ミサを司式。

この聖年を、神のいつくしみの深さを発見し、そのいつくしみのうちに成長する機会とするよう呼びかけられた。

そして、聖年の「聖なる扉(ポルタ・サンタ)」をくぐることで、神のいつくしみの神秘に参与し、すべてを変容する神の愛の恵みに出会って欲しいと願われた。

教皇はミサの後半、聖ペトロ大聖堂の「聖なる扉(聖年の扉)」を祈りと共にゆっくりと開かれた。

「聖年の扉」を通り、大聖堂内に入場された教皇は、こうべを垂れ、長く静かな祈りを捧げられた。

教皇フランシスコに続き、前教皇ベネディクト16世が扉をくぐった。教皇は前教皇と固く握手を交わされた。

多くの聖職者らの行列を伴い、教皇は祭壇へと進まれた。

教皇は祭壇前で神の偉大な恵みに感謝。回心と父なる神への信頼をもって「聖年の扉」をくぐる者が、神の優しさと赦しを受け、神のいつくしみの御顔を言葉と行いをもって証しすることができるようにと祈られた。

この後、ミサ参加者らが次々に聖年の扉をくぐった。

教皇は先日のアフリカ訪問の際、中央アフリカの首都バンギで、司教座聖堂の聖なる扉を聖年開幕に先立ち開かれている。

聖年の開幕と共に、世界の各教区でも、司教座聖堂に設けられた聖なる扉が開かれる。

教皇はこの日開門したバチカン・聖ペトロ大聖堂の聖年の扉に続き、今月13日「待降節第3主日」、ローマのラテランの聖ヨハネ大聖堂および城壁外の聖パウロ大聖堂で、年明けの1月1日「神の母マリア大祝日」、聖マリア大聖堂で聖年の扉を開かれる。








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