2015-12-08 17:25:00

無原罪の聖母:教皇、スペイン広場で祈り「いつくしみの賜物を受け取ろう」


教皇フランシスコは、12月8日、無原罪の聖母に捧げる伝統の儀式を行われた。

カトリック教会の典礼暦は、この日、無原罪の聖マリアの大祝日を記念した。

この日は、聖母マリアが、神の特別な恩恵と特典によって、その母の体内にやどった瞬間において、原罪のすべての汚れから守られたことを祝う。

同日午前、バチカンで「いつくしみの特別聖年」の開幕ミサを司式し、聖ペトロ大聖堂の聖年の扉を開かれた教皇は、午後から、ローマ市内のスペイン広場に向かわれた。

スペイン階段で有名な同広場に隣接して、巨大なコリント柱のそびえるミニャネッリ広場がある。大理石柱の頂上には、ブロンズ製の無原罪の聖母像が据えられている。このモニュメントは、教皇ピオ9世による無原罪の御宿り教義宣言から3年後の1857年に建立されたもの。

毎年、無原罪の聖母の大祝日の朝には、ローマ市の消防隊によって柱上の聖母の腕に花輪がかけられ、午後からは教皇による献花が行なわれる。

広場に到着された教皇は、聖母の記念碑を前に祈りの式をとり行われ、いつくしみの母であるマリアに次のように祈られた。

「あなたのマントの下には、すべての人の場所があります。
なぜなら、あなたはいつくしみの母だからです。
あなたの心はすべての子らに対する優しさで満ちています。
神の優しさは、あなたのもとで肉となり、
わたしたちの兄弟、イエス、
すべての人の救い主となりました。
わたしたちの母、汚れなき方、あなたを見つめながら、
わたしたちは、罪とそのすべての結果に対する
神のいつくしみの勝利を認めるのです。
神のいつくしみは、隷属、恨み、恐れから解放された、
より良い人生の希望に火を灯します」

また、教皇はこの日開幕した「いつくしみの聖年」に触れ、聖年への扉へと招く聖母の声について、こう述べた。

「今日、わたしたちは、ここローマの中心で、
キリストを表すあの扉に向かって歩むようにと招く、
母なるあなたの声を聞きます。
あなたは皆に呼びかけます。
『来て、信頼を持って近寄りなさい。
入って、いつくしみの賜物を受け取りなさい。
恐れてはいけません。恥じてはいけません。
御父は両腕を広げあなたがたを待ち、
赦しを与えて、その家に招き入れてくださいます。
平和と喜びの泉に、皆来てください』と」

続いて聖母の連祷が唱えられる中、教皇の名によって白バラを盛った大きな花かごが記念碑の下に捧げられた。

式の終了後、教皇は広場に集った市民に挨拶され、特に前列の病者たち一人ひとりの手を取り、温かい言葉をかけられた。








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