2015-11-29 13:03:00

「和解と平和の道を」教皇、中央アフリカで大統領・要人らに


教皇フランシスコは、11月29日、中央アフリカ共和国の首都バンギで、大統領、政府要人らと会見した。

中央アフリカをローマ教皇が訪れるのは、1985年のヨハネ・パウロ2世の訪問以来、20年ぶり、2度目となる。

アフリカ3カ国を歴訪中の教皇は、ケニア、ウガンダを経て、最後の訪問国、中央アフリカに到着。バンギ・ムポコ国際空港では、カトリーヌ・中央アフリカ・バンギに到着した教皇フランシスコ、サンバ・パンザ暫定政府大統領と暫定政府大統領と共に歓迎式に臨まれた。

続いて教皇は、バンギ市内の大統領官邸にサンバ・パンザ大統領を表敬訪問され、ここで個人会談を持たれた。

官邸内で行われた中央アフリカ政府要人および同国駐在外交団との会見で、教皇は、建国者たちの希望と夢を映し出す「一致・尊厳・労働」という同国のモットーを思い起こされた。

そして、この豊かな意味を持つ3つの言葉を羅針盤として、国づくりの努力を続けて欲しいと希望された。

「一致」を人民間の調和の中心価値として示された教皇は、自分たちを取り巻く世界の素晴らしい多様性の上に生活を構築し、自分たちに属さない民族・宗教・政治的選択の人々を恐れず、一人ひとりの豊かさを活かすことが大切と述べた。

多様性の中の一致は常なる挑戦であり、そのためには創造性、寛大さ、自己犠牲、他の人々に対する尊重が必要となると話された。

また、「尊厳」とは、正直さ、誠実さ、寛容、信義といった倫理的価値と同義であり、自分の権利と共に義務を知り、相互の尊重ができる人たちを表す言葉であると教皇は述べ、人間の尊厳とは、他の人の尊厳のために働けることであると説かれた。

「労働」をめぐって教皇は、仕事の努力によって皆が家庭生活をより良いものにすることはもとより、その生物的多様性によって「人類の肺」と呼ばれる地域に位置する中央アフリカが、素晴らしい自然と豊かな資源を責任をもって賢明な方法で管理していくことを願われた。

教皇は、中央アフリカ政府と国際社会の協力によって、同国が和解と、非武装化、平和、医療福祉と文化の推進の道を進んでいけるよう励まされた。








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