2015-11-28 15:05:00

教皇、ウガンダの殉教者たちの列聖50年を記念


アフリカ歴訪中の教皇フランシスコは、11月28日、ウガンダで、同国のキリスト教殉教者たちの列聖50年を記念するミサを司式された。

前日ケニアからウガンダに入った教皇は、この朝、首都カンパラ近郊ナムゴンゴにある、聖カロロ・ルワンガ(1865-1886)と同志殉教者たちに捧げられた巡礼聖堂へ向かわれた。

ウガンダにおけるカトリック教会の歴史は、1879年2月、アフリカ宣教会の神父が、初めての宣教師としてエンテベを訪れたことに始まる。キリスト教への迫害が信者に及ぶことを避け、1882年、宣教者たちは3年間退去したが、この間も信徒たちによって福音宣教が続けられた。しかし、1885年から1887年まで続いた激しい迫害で英国聖公会の信者と共に多くのカトリック教会の信者が殉教した。

聖カロロ・ルワンガと同志殉教者たちは、1920年、教皇ベネディクト15世によって列福、第2バチカン公会議開催中の1964年に、パウロ6世によって列聖された。

カトリック教会と英国聖公会の25人の信者が殉教したナムゴンゴには、聖公会・カトリックそれぞれの記念聖堂がある。

現地に到着された教皇は、まず英国聖公会の殉教者の記念聖堂を訪れた。迫害の過酷さと殉教者らの信仰と勇気を表現したモニュメントの前で、教皇は聖公会の司教らと共に祈りを捧げられた。

続いて、聖カロロ・ルワンガをはじめとする22人のカトリック殉教者のための巡礼聖堂で、教皇は信者らと共にミサを捧げられた。

ミサの説教で教皇は、キリストと教会への愛を証ししたカトリック信者、そして共にキリストのために自らを犠牲にした英国聖公会の信者たちを思い起こされ、信仰と血の犠牲におけるキリスト者の一致を見つめられた。

これらの殉教者は、聖霊の恵みを生活の中で育み、多くは若い年齢でありながらも、自らの意志で、命の犠牲をもってイエス・キリストにおける信仰の証しを立てたと教皇は振り返られた。

聖霊の恵みは独り占めするものではなく、信仰、希望、愛の中で人々と分かち合うものと教皇は説き、殉教者たちのようにわたしたちが毎日聖霊の恵みを生きるならば、キリストが望まれる弟子・宣教者となれるだろうと話された。

聖霊の力に裏づけられた生き方、人を変容する福音の力を証しする生き方を、ウガンダの殉教者たちの遺産として示された教皇は、この遺産を単なる歴史の記憶とせず、キリストを自分の生活の中で積極的に証しすることこそが、これらすべての聖人たちを称えることとなると強調された。

 








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