アフリカ3カ国を歴訪中の教皇フランシスコは、現地時間11月27日午後、第2の訪問国ウガンダに到着された。
ケニアからウガンダ入りされた教皇は、エンテベの空港でヨウェリ・カグタ・ムセべニ大統領に迎えられた。
空港での歓迎式に続き、教皇はエンテベ市内の大統領官邸にムセべニ大統領を表敬訪問され、個人会談を持たれた。
官邸で行われたウガンダの政界要人・外交団との会見で、教皇はこの訪問の目的を、同国の殉教者たちの列聖50周年を記念することにあると説明された。
ウガンダにおけるカトリック教会と聖公会の殉教者たちは、国の真の英雄であり、これら殉教者たちの存在は「神のために、祖国のために」という同国のモットーを思い起こさせるものと教皇は話された。
そして、殉教者たちが伝える信仰の大切さ、倫理的な言動一致、共通善への奉仕は、今もウガンダの文化・経済・政治に影響を与え続けていると指摘された。
教皇はまた、この訪問はアフリカへの人々の関心を高め、その希望と、闘いと実りを知ってもらうことにもあると強調。
豊かな自然に恵まれたウガンダがその資源を責任をもって管理すると共に、同国のもう一つの重要な恵みである、家族の強い絆、若者やお年寄りたちを守っていくことを願われた。
さらに教皇は、ウガンダが東アフリカにおいて多くの移民を受け入れ、移民たちの生活と尊厳に配慮していることを称賛。今までに類を見ないこの移民現象にいかに対応するかが、わたしたち人間の尊厳と連帯への挑戦として問われていると話された。
この後、教皇はエンテベから首都カンパラへと移動された。
カンパラ郊外のムニョニョにある聖アンドレア・カグアに捧げた巡礼聖堂に立ち寄られた教皇は、ここでカテキスタや教員らとの出会いを持たれた。
聖アンドレア・カグア(1856-1886)は、王室の音楽家であった。1882年、アフリカ宣教会の宣教師たちから公教要理の勉強と洗礼を受け、カトリック信者となったが、キリスト教徒に対する迫害の中、捕らえられ、殉教した。ウガンダのカテキスタと教師の保護聖人とされている。
カテキスタらに励ましを与えられた教皇は、市民の歓迎を受けながら夜のカンパラ市内に入り、滞在先となるバチカン大使館に向かわれた。
All the contents on this site are copyrighted ©. |