2015-11-26 17:46:00

ケニア:気候問題は人類の挑戦、教皇、国際連合ナイロビ事務局で


教皇フランシスコは、11月26日、滞在先のケニアで国際連合ナイロビ事務局を訪れた。

この訪問中、教皇は事務局の公園で一本の木の苗を植えられた。

関係者への挨拶で、教皇はこの植樹の象徴的意味に触れ、それは森林の消滅と砂漠化に対して闘い続け、地球の緑の肺を守り管理する責任を思い起こさせるものと話された。

また、木を植える行為は、不正と退廃の状況を変えようとする努力への、信頼と希望のしるしでもあると指摘。

まもなくパリで開催される気候変動会議に言及された教皇は、この会議で再び国際社会が気候問題と向き合うことに期待される一方、共通善に対して私的な利益を優先し、自分たちの計画を守るために情報を操作することは破滅的でさえあると話された。

そして、気候はすべての共通財産であるとし、気候の変動を環境、経済、政治に影響するグローバルな問題、今日の人類にとっての主要な挑戦として改めて提示された。

アフリカの美しく豊かな自然は同大陸だけでなく人類全体の遺産であると教皇は述べ、この自然が人間のエゴイズムや搾取によって破壊の危険にさらされていると警告。

貧困を背景に広がる不法な取引、ダイヤモンドや宝石、レアメタル、また象牙などの違法な売買が、貧困や疎外、動物の絶滅、政治の不安定、組織犯罪、テロリズムを招くことを懸念される教皇は、これらの問題への国際社会の関心を呼びかけられた。

 

 








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