2015-11-04 18:08:00

互いに与え、赦し合う家庭、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで11月4日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で教皇は、「互いに与え、赦し合う家庭」をテーマに講話された。

家庭は「互いに与え、赦し合うための訓練の場」と教皇は強調。互いに与え合い、赦し合うこと無しには、愛は永続しないと述べられた。

教皇は相互の赦しについて、イエスが「主の祈り」の中で、「わたしたちの罪をお赦しください。わたしたちも人を赦します」と御父に願うようにと教えると共に、「もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の御父もあなたがたの過ちをお赦しになる。しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない」(マタイ6,12.14-15)と説いていることを思い起こされた。

わたしたちは毎日、自分の弱さやエゴイズムによって、何らかの過ちをおかしているものであるが、互いに赦し合うこと無しに生きることはできず、それが家族間ならばなおさらであると教皇は述べられた。

過ちがあった時、それが与えた傷を直ちに癒し、切れた糸をすぐに織り直すことが大切であり、それを放置しておくと、後からとても難しいものとなってしまうと教皇は指摘。

そのためにも、家族同士が互いに謝ること無しに一日を終えるべきでない、すぐに謝ることで、互いに赦し合い、傷を癒し、家庭はよりいっそう堅固な「家」となると話された。

家庭で赦し合うことを学んだならば、わたしたちはそれを外でも実行すべきと招く教皇は、赦しは家庭を分裂から救うだけでなく、冷たく残酷な社会をより良いものにすることができると説かれた。

そして、来たる「いつくしみの大聖年」が、家族にとって相互の赦しの価値を学ぶ機会となり、家族が常に和解の道を築き、そこで誰もが過ちの重さに打ちひしがれることのないようにと願われた。

 








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