2015-10-24 18:34:00

シノドス:中東・アフリカ・ウクライナの状況に対する共同声明


バチカンで開催中の家庭をテーマとした世界代表司教会議(シノドス)は、10月24日、翌日の閉会ミサを控え、最後の全体会議が行なわれている。

午前中の会議では、今シノドスにおける司教たちの意見・提案をまとめた最終文書となる「提言書」が読み上げられた。この提言書は、最終文書起草委員会によって段階的に準備され、前日、同委員会の全員一致により承認されたもの。

バチカン広報局長フェデリコ・ロンバルディ神父によれば、最終文書の提言は、94項目あるという。同日午後の会議で、参加司教らにより、これらの一項目ずつに対し採決が行なわれる。

また同じ午前の会議で、司教たちは「中東・アフリカ・ウクライナの状況に対する共同声明」を発表した。

この声明では、中東で進行している流血の紛争と、そのまれに見る残忍さ、殺害や、誘拐、人身売買、宗教や民族を理由とした迫害、宗教施設や文化遺産の破壊などを挙げ、暴力とテロリズム、破壊と迫害に終止符を打ち、ただちに敵対と武器売買をやめるよう訴えている。

そして、これらの非道な行為の数々によって、何万という家族が難民となり、極度に困難な状況に置かれ、基本的な人間の尊厳と権利を侵されていると強調している。

同声明は、難民を受け入れているヨルダン、レバノン、トルコ、そして欧州諸国に感謝を表すと共に、国際社会に関心と外交的解決への努力を呼びかけている。

また、司教らは、同様の状況にある世界の様々な地域、特にアフリカやウクライナに対しても思いを向け、これらの地域の人々に尊厳ある平安な生活が取り戻されることを強く願っている。








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