2015-10-23 18:41:00

家庭をめぐるシノドス:最終提言書の作成続く


バチカンで行われている家庭をめぐる世界司教会議(シノドス)は、最終文書に向け大詰めの作業が続いている。

10月22日の全体会議では、教皇フランシスコにより、これまでの教皇庁信徒評議会と家庭評議会に代わる、信徒・家庭・生命を扱う新しい省の創設が言及された。

また、この席上でシノドスの評議会メンバーの選挙が行われた。

続いて、エステルゴム=ブダペスト大司教ペーテル・エルド枢機卿が、今総会の最終文書となる「提言書」の原案を紹介。ここでは個々の内容には触れず、提言書の持つ性格やシノドス精神など、一般的な説明が行われた。

次にシノドス事務局長のロレンツォ・バルディッセーリ枢機卿から、提言書作成に至るまでのメソッドが説明され、この中で原案起草に1355の改善案や意見が活用されたことが明らかになった。

また、同日の全体会議で、シノドスにおける、家庭、特に中東の家庭が置かれた状況をめぐる声明の原案が提示された。

23日の全体会議では、提言書の原案をめぐり、司教たちから自由に意見が提出された。

これらの意見は、聖書の参照箇所や、移民問題、司牧者育成、家庭の霊性、家庭のサポート、教育など多岐にわたり、中でも倫理と良心に関わるテーマが多かったという。

この後、さらに提言書の完成を目指す作業が続き、24日午後の全体会議で、提言一つひとつの項目に対し投票が行なわれる。

司教らによるシノドスの提言書は通常公開されないが、教皇の許可によって公開されることもある。

25日のミサをもって、10月4日から3週間にわたった世界代表司教会議・第14回通常総は閉会する。

 








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