2015-10-21 16:16:00

愛の忠実を生きる家庭、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで10月21日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中、教皇は家庭をめぐるカテケーシス(教会の教えの解説)で、前回の「子どもたちへの約束」に続き、この日は「愛の忠実」をテーマに講話された。

家庭生活のすべては約束の上に成り立っており、家族は愛と忠実の約束を生きていると言ってよいと教皇は指摘。

その愛への忠実によって、夫婦は子どもたちを育て、高齢の両親の世話をし、家族の中で弱い立場にある人を守り、それぞれの才能を開花させ、互いの限界を受け入れ助け合うように招かれていると話された。

夫婦間の約束は、すべての父親や母親、子どもたちと喜びと苦しみを分かち合うように広がり、人間の共存と共通善のために寛大に開いたものでなくてはならないとも述べられた。

今日、家族生活の約束に忠実であることへの尊重がかなり欠けているように見えると教皇は観察され、その原因として、自分の満足を無理やり追求し、それを絶対に譲れない自由のように主張する傾向があること、また一方で、家族生活の絆と共通善への努力を法的な強制としか捉えない考え方があることを挙げられた。

実際には、誰もが自分たちの益や義務のためだけに愛してもらうことを望んでいないと教皇は述べ、愛や友情の力や素晴らしさは自由を奪うことのない絆にあると話された。

そして、自由と忠実は相反するものではなく、むしろ、個人関係においても社会においても、互いを支え合うものになると説かれた。

「約束への忠実は、人類の真の傑作」とする教皇は、この魂の奇跡がなければ、どのような愛の絆も、友情も、共通善の幸福も、わたしたちの望みや希望に達することはできず、家族以外に、いかなる学校もこの愛の真理を教えることはできないと述べられた。

 

 








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