2015-10-19 17:57:00

列聖:聖ヴィンチェンツォ・グロッシ、聖マリア・デラ・プリシマ


聖ヴィンチェンツォ・グロッシ(司祭、イタリア1845‐1917)

聖ヴィンチェンツォ・グロッシは、北イタリア・クレモーナ近郊ピッツィゲットーネに生まれた。早くから司祭への召命を受けたが、家族のために父親の水車小屋で働きながら勉強を続け、その時を待った。1864年、神学校に入学し、1869年、司祭に叙階された。

いくつかの司牧経験の後、小さな集落、ヴィコベリニャーノの主任司祭となり、そこで34年間奉仕した。19世紀後半の寒村の、無学と貧困に置かれた環境で、若者たちに教育を施し、神の子としての尊厳を自覚させた。

自身も貧しさを選び、最も貧しい人々と分かち合った。深い祈りと霊性に支えられ、情熱的に使徒職に励み、プロテスタントの共同体にエキュメニカルな働きかけを行なうなど、すべての人に愛と尊重をもって接した。

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聖マリア・デラ・プリシマ(マリア・イザベル・サルヴァト・ロメロ、修道女、スペイン1926‐1998)

マリア・イザベルという名のもと、マドリッドに生まれた。1936年、スペイン内戦が始まり、家族はポルトガルに疎開し、その後再びマドリッドに戻った。この間、マリア・イザベルの中に修道生活への召命が芽生えた。1944年、セビリアの十字架姉妹会に入会。翌年、着衣し、マリア・デラ・プリシマ・デラ・クルス(十字架の無原罪の聖母)修道女と名乗った。

修道生活における熱心さ、犠牲の精神、清貧への愛、謙遜さなど、その人間性、霊性が認められ、1977年、総長に選ばれた。第2バチカン公会議に続く難しい時代、その責任を託され続けた彼女は、特に修道生活の目標を失い、危機にある修道女たちを励まし、会員たちの生涯的育成に力を注いだ。

同修道女の落ち着きと喜びにあふれた霊性、神との生き生きとした関係、常に神の御旨を求める姿勢は、共同体に信頼と交わりを育てた。

 

 








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