2015-10-15 18:36:00

シノドス:今日の家庭の使命をめぐり、発表続く


バチカンで開催中の家庭をテーマとした世界代表司教会議・第14回通常総会は、10月14日、15日にわたり全体会議が行われた。

この全体会議では、シノドスの「討議要綱」第三部「今日の家庭の使命」をめぐり発表が続いた。

発表の議題に挙げられたテーマは、非常に多岐にわたるものとなった。

たとえば、「養子」について、子どもを養子に迎えることは愛の行為であり、生みの親でなくとも「親」としての本質を損ねることなく、むしろ家族を受容と無償性の大切さに目覚めさせると指摘された。

また、子どものいない夫婦についても、司牧的配慮の必要性が述べられた。特に代理出産に対し、倫理的な問題が指摘されると共に、子どもは神の贈り物であり、子どもを持つことを無理やりなしとげるべき目標のように考えることがないようにと強調された。

壊れやすく、問題を抱えた家庭に対しては、教会の教えだけを話すのではなく、傷ついた家族の過去を裁かず、未来に向けて導くことが大切とされ、こうした家族を責任を持ってサポートできるよう、司祭の育成の必要が指摘された。

異なる宗教間の結婚もテーマとなった。特にアジアやアフリカにおいてキリスト教徒とイスラム教徒の結婚が見られるが、カトリック信者の配偶者がイスラム教に改宗させられるケースが多く、信者の信仰生活をいかに守るかが課題として示された。

一方で、カトリック信者と他のキリスト教教会の信者の結婚の場合、日常生活を通してエキュメニカルの歩みに有効な多くの視点が得られ、これをより価値付けることが重要と意見された。

離婚・再婚した信者の聖体拝領の問題に対しても、様々な角度から意見が寄せられ、教会の教義に忠実に留まりながら、どのように神の憐れみを示す司牧を行なうことができるかが焦点となった。

 








All the contents on this site are copyrighted ©.