2015-10-14 13:25:00

子どもたちへの「愛」という約束、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで10月14日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中の家庭をめぐるカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は「子どもたちへの約束」をテーマに講話された。

ここで扱う「子どもたちへの約束」とは、勉強にやる気を持たせるためや、だだをこねるのをやめさせるための日常的な約束ではないと教皇は前置きし、それは子どもたちの人生や人間への信頼感に決定的な影響を与える、もっと重要な約束であると話された。

わたしたちは、子どもたちを「人生の希望」であるとか、「我々の未来」と呼ぶが、わたしたちがもし真剣に彼らの未来を考えているというのならば、子どもたちに保証すべきことに対し、わたしたちがどれだけ誠実であるかをもっと頻繁に自問する必要があると教皇は述べられた。

受け入れと世話、寄添いと関心、信頼と希望、子どもたちに対するこうした基本的な約束を一言に要約し、教皇はそれを「愛の約束」と呼ばれた。

教皇は、一般謁見の際に、父母たちが小さな子どもを差し出して祝福を求めるのを見るのは嬉しいことと述べながら、これこそが子どもに対する「愛」というものではないだろうかと話された。

愛とは人がすべての子に対して約束するものであり、この世に生まれた子どもは完全な信頼と無防備のうちにこの約束を待っていると教皇は強調。

その約束が果たされない時、子どもは耐え難い「つまづき」に傷つくことになるが、神は常に子どもたちに目を注いでおられ、子どもたちの信頼を裏切る者は災いであると警告された。

教皇はまた、子どもたちが生まれつき持っている神への自然な信頼、子どもの魂の神との優しく神秘的な結びつきを指摘。神から愛されていると感じる子どもの心を傷つけることが決してあってはならないと注意された。

子どもたちは生まれると同時に、養われ、世話をされ、名前を与えられ、言葉や眼差し、微笑を分かち合いながら、恵みを受け取り始めると述べた教皇は、こうした愛は、神の愛の輝きの反映そのものであると説かれた。

教皇は、お父さん、お母さん方は、子どもたちに神の愛を伝えるという素晴らしい役割を負っていると述べ、会場の親たちを励まされた。








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