2015-10-05 12:52:00

世界代表司教会議:全体会議初日、教皇「シノドスは聖霊の働きを体験する場所」


家庭をテーマにした世界代表司教会議・第14回通常総会の全体会議が、10月5日、バチカンのシノドスホールで始まった。

初日の挨拶で教皇フランシスコは、世界代表司教会議(シノドス)とは、皆の合意を追求する議会ではなく、信仰の目と神の心を通して現実を読み取るために共に歩むという、「教会的な表現」であると話された。

そこで教会は信仰の遺産への忠実を自ら問うことになるが、その遺産とは博物館のように眺めたり保管するためのものではなく、教会にとって、命に水を与え、光で照らすための源泉であるべきと述べられた。

また、教皇は、シノドスは教会が聖霊の働きを体験する場所であり、聖霊はすべての人の言葉を通して語られ、常に人を驚かせる神の導きにわたしたちを委ねると説かれた。

神は99匹の羊を残して、ただ一匹の迷子の羊を探しに行く方、わたしたちの論理や計算を大きく超える方、と述べた教皇は、シノドスを聖霊の働きに任せるために、使徒的な勇気と、福音的な謙遜、祈りへの信頼を忘れないようにと願われた。

教皇の言葉に続き、エステルゴム=ブダペスト大司教ペーテル・エルド枢機卿の基調講演が行われた。

この中で同枢機卿は、現代の家族が直面する問題に耳を傾け、家庭の使命と召命を考え、困難な家庭状況を生きる人々に真理のうちにいつくしみをもって寄り添うという、3点を重要なものとして示した。

また、貧しい家庭を支援し、いのちを受胎から自然の死に至るまで擁護する必要をアピールした。

 








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