教皇フランシスコは、9月27日、米国・フィラデルフィアで第8回世界家庭大会の閉会ミサを捧げられた。
9月19日よりキューバを、22日より米国を訪れていた教皇は、これによって滞在9日間にわたる司牧訪問旅行を終了。27日午後、フィラデルフィアを発ち、イタリア時間28日午前、ローマに戻られた。
教皇の訪問最終日、世界家庭大会閉会ミサの会場となったフィラデルフィア市内のベンジャミン・フランクリン・パークウェイには、世界各国から訪れた信者たちの波が遠くまで続いた。
ミサの説教で教皇は、信仰は聖霊の働きに窓を開き、わたしたちに聖性や幸福とは無数の小さな行為に結びついていることを教えてくれると指摘。
両親や祖父母や兄弟から学ぶ優しさや愛情、家庭の中の小さな愛の行いは、それ自体は目立たなくても、毎日を確実に変えていく力を持っていると話された。
信仰とは、それを実際に体験しながら、愛によって形成されていくものと教皇は述べ、家庭こそが信仰に命を与え、信仰の中に人を成長させる真の「学び舎」「家庭教会」であると説かれた。
ミサの終わりに、3年ごとに開催される世界家庭大会の次回の開催地が発表された。2018年度の大会は、アイルランドの首都ダブリンで行われることとなった。
フィラデルフィア空港で、教皇は同大会主催者やボランティアの人々に感謝を表明。多くの恵みと機会に恵まれたこの地で、疎外された人々や貧しい人々に関心を注いで欲しいと願われた。
そして、バイデン副大統領や教会関係者に見送られた教皇は、特別機で米国を後にされた。
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