2015-09-27 18:33:00

教皇、フィラデルフィアの刑務所訪問「イエスに清められ、再び歩む」


教皇フランシスコは、9月27日、米国・フィラデルフィアの刑務所を訪問された。

米国訪問の最終日、教皇は第8回世界家庭大会の閉会ミサを前に、受刑者たちとの出会いを持たれた。

刑務所の体育館で行われた集いで、教皇は受刑者や家族、スタッフたちを励まされた。

受刑者への言葉で教皇は、イエスが最後の晩餐で自ら弟子たちの足を洗ったエピソードを示された。

イエスの時代、人は家に入る前に足を洗う習慣があったと教皇は説明。当時は、道が今日のように舗装されておらず、歩くと足は土やほこりで汚れ、時には石で足が傷つくこともあったと話された。

「イエスは昨日も今日も、弟子たちの足、わたしたちの足を洗ってくださいます」「生きるとは、いろいろな道を歩むこと。イエスはわたしたちの足のほこりを洗い、孤独な歩みの傷を癒し、再び歩むための、希望や、信仰、信頼を取り戻してくれるのです」と説かれた。

「誰もが清められる必要があり、清められたいと思う何かを持っています」と述べた教皇は、この意識のもとに、それそれが連帯の気持ちに目覚め、他の人々のより良い人生のために支え合っていくことを希望された。

「わたしたちの足を洗うイエスを見つめてください。イエスは『道であり、真理であり、命』です。『何も変えることはできない』と信じ込んでいるわたしたちを、この偽りから解放するために、イエスは来られたのです」と、教皇は受刑者たちを勇気付けられた。

教皇は、並んだ受刑者の一人ひとりと握手や抱擁を交わされた。








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