2015-09-20 16:47:00

キューバ:教皇、ハバナでミサ「思想に奉仕するのではなく、人に奉仕する」


キューバ司牧訪問中の教皇フランシスコは、9月20日、首都ハバナで市民参加のミサを捧げられた。

前日キューバに到着された教皇は、滞在2日目の午前、最初の宗教行事となるこのミサのために、ハバナ市内の革命広場に向かわれた。沿道には大勢の市民が詰めかけ、キューバとバチカンの国旗を振って歓迎、周辺国の国旗を持って参加する人々も見られた。

ミサにはラウル・カストロ国家評議会議長のほか、アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領も参列した。

ミサ中、教皇はこの日の福音朗読(マルコ9,30-37)を取り上げ、誰が一番偉いかと議論し合う弟子たちに、「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい」と答えた、イエスの「愛の論理」をテーマに説教を行われた。

イエスの偉大なパラドックスは、弟子たちの論理をひっくり返し、その愛の論理をもって、人より偉くありたいと思う人たちではなく、最も小さな人々を称えていると教皇は指摘。

「いちばん先になりたい者は、人に仕える者であり、人から仕えられる者ではない」、「仕えるとは、わたしたちの家族や、社会、市民たちの間で弱い立場にある人々に奉仕すること」と強調された。

「奉仕とは、常に兄弟の顔を見つめ、その肉にさわり、時には自分が苦しむまでにその人に近く寄添うこと」と述べた教皇は、「奉仕とはイデオロギーではありません。思想に奉仕するのではなく、人に奉仕するのです」と説かれた。

 

 








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