2015-08-20 16:12:00

2016年度「世界移民の日」のテーマ発表


カトリック教会の来年度の「世界移民・難民の日」のテーマが発表された。

次回で第102回目を迎える「世界移民・難民の日」は、1914年に教皇庁司教省がイタリア司教団に宛てた、移民についての関心を高める日を設け、イタリア系移民の司牧と移民に対する宣教師の養成の推進を願う書簡がきっかけとなり生まれ、1915年に最初の1回が記念された。

2016年度「世界移民・難民の日」は、1月17日に記念される。

これに先立ち、教皇庁移住・移動者司牧評議会(議長:アントニオ・マリア・ヴェリョ枢機卿)が発表したテーマは、「移民・難民はわたしたちに問いかける。いつくしみの福音の答え(仮訳)」。

教皇フランシスコが選んだこのテーマは、今年12月8日から来年11月20日まで開催される「いつくしみの特別聖年」に呼応するもの。

同評議会によれば、テーマは2つの観点を提示している。

「移民・難民はわたしたちに問いかける」というテーマ前半部は、住み慣れた地を後にせざるを得なかった人々の緊迫した状況を直視させるものである。海上における移民たちの悲劇など、移民・難民の現実に無関心でいることなく、尊厳を奪われた人々の叫びに耳を傾けるように招いている。

「いつくしみの福音の答え」というテーマ後半部は、この移民現象に対し、世界は、特に教会はどのように答えを与えていくべきかを示している。

教皇は「いつくしみの聖年」に、実際の行いと精神を通したいつくしみの業について考えるように招いておられるが、この中には寄留者への受け入れも含まれている。

イエスの弟子として、教会は現代社会の新しい奴隷制に囚われた人々の解放を告げるよう召されている。これを機会に正義といつくしみという一つに結ばれた関係について熟考するよう呼びかけている。

同評議会は、「いつくしみの聖年」の行事の一環として、「世界移民・難民の日」が各教区においても具体的に記念されることを希望している。

 

 

 








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