2015-08-11 15:22:00

「無関心に勝ち、平和を得よう」来年度「世界平和の日」テーマ


教皇フランシスコは、来年の「世界平和の日」のテーマを発表された。

カトリック教会は、毎年1月1日を「世界平和の日」とし、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界が来るようにと祈っている。

49回目を迎える2016年「世界平和の日」に向けて教皇が選ばれたテーマは、「無関心に勝ち、平和を得よう(仮訳)」。

このテーマを通して、教皇は、現代社会の様々な亀裂に対する無関心が、世界の平和を阻害する一つの原因になっていることを指摘。

多様化した個人主義と結びついた無関心が、孤立や、無知、利己主義、義務からの逃避などを生んでいる中、人々が連帯精神に心を開かない限り、情報量の増加が必ずしも問題への関心を意味しない状況を見つめている。

平和は、努力や、回心、創造力なしに得られることはないと考える教皇は、宗教的原理主義とその暴力、市民の自由や権利の侵害、人間に対する搾取や奴隷化、収賄や組織犯罪、戦争や難民・移民問題など、人類家族を苦しめる重大な問題への関心と責任を育むことの大切さを示すと共に、家庭はもとより、教育・文化・メディアなどの関係者に、一致してこの無関心に打ち勝とうと招いている。

教皇の来年度世界平和の日に向けたメッセージは、後日、発表される。








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