2015-08-07 12:03:00

「イエスとの出会いが、驚きから、喜び・平和へと発展するように」教皇、若者たちに


教皇フランシスコは、8月7日、「エウカリスティック・ユース・ムーブメント」の若者たちとお会いになった。

「エウカリスティック・ユース・ムーブメント、Eucharistic Youth Movement (EYM)」は、「クリスチャン・ライフ・コミュニティ(CLC)」と同様に、聖イグナチオ・ロヨラの霊性を汲む教会運動で、聖体の霊性に基づきイエスの道を生きるように、若い信徒たちを育成することを目的としている。

現在5大陸、56カ国に広がるこの運動は、今年で創立100年を迎えた。これを機に、バチカンのパウロ6世ホールで行われた教皇との出会いには、世界各国からおよそ1500人の若者たちが参加した。

この集いで、教皇は代表の青年たち6人の質問に答える形で講話を行われた。

教皇は、特に若者たちが提起する、生活や社会の中での「緊張」や「衝突」をどうするかという問題に向き合われた。

社会や家庭、友だちのグループの中で、「緊張」がないということはあり得ない、緊張の無い世界は「墓場」です、と教皇は述べられた。

生きている限り緊張や衝突はつきものであり、緊張関係があるというのは生きている証拠と教皇は説きつつ、それが何なのか、どこから来るのかを探り、見極め、自分の成長のきっかけとしていくことが大切と話された。

そして、1.緊張は成長を助けるものであるから、それを恐れない、2.緊張関係は対話を通して、互いのアイデンティティーを失わない方法で共に解決を求める、3.一つの緊張関係にこだわりすぎることは、破壊を招く、と助言を行われた。

また、社会の中の「衝突」についても、互いの違いを知るという意味で有効なものとなり得ると教皇は指摘。社会における衝突は、それぞれのアイデンティティーを尊重しながら、一致に向けて導かれなくてはならない、一つの文化が他の文化を寛容できない時、戦争となると警告された。

関係の衝突が、尊重・対話へと成長していくように、イエスとの出会いが、驚きから、喜び・平和へと発展し、そしてそれが聖体において深められていくようにと教皇は若者たちに願われた。

「世界には戦争のように、醜いことがいっぱいあります。しかし、また多くの素晴らしいことや良いことがあり、また神の民の間には隠れた聖なる人たちがたくさんいます。神は現存されます。神はおられ、わたしたちは前進するためのたくさんの希望を持っています。さあ、前に進みましょう!」と教皇は参加者らを励まされた。

 








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