2015-07-12 16:50:00

パラグアイ:教皇、アスンシオンのバニャド地区へ


教皇フランシスコは、7月12日、パラグアイの首都アスンシオンのバニャド地区を訪問された。

パラグアイ滞在3日目、5日から始まった教皇の南米歴訪も最終日を迎えた。

この朝、教皇はアスンシオン郊外のバニャド・ノルテ地区へと向かわれた。

同地区は、アスンシオンにおける貧しい居住区の一つで、約10万人が生活している。現在、行政とカトリック教会による様々な支援プロジェクトが行われており、中でもイエズス会は積極的に教育活動に奉仕している。

この地区の司牧は、点在する13の小さな礼拝堂を中心に行なわれており、教皇と住民の出会いは、その中の一つ、フアン・バウティスタ礼拝堂とその付属の運動場で行われた。

地元の主任司祭の案内を受けながら、簡素な家々が並ぶ狭い道を通り、人々が待つ会場に向かう途中、教皇は何件かの家に入り、住民と交流し、道わきのお年寄りたちに祝福を与えられた。

この集いでは、およそ2千人の参加者を代表し、住民の女性2人が生活の現実や信仰について語り、教皇はその言葉に時折うなずきながら、真剣に耳を傾けられた。

住民への言葉で教皇は、ここ数週間の悪天候と大雨について触れ、雨の被害を懸命に乗り越えようとしている人々に、ベツレヘムの小さな聖家族の姿を重ねられた。

「この闘いの中でも、皆さんは微笑みと、喜び、希望を失うことはありませんでした。多くのやるべきことの中にも、連帯を失わず、むしろそれは連帯を成長させました」と、住民の努力に感銘を示された。

イエスの降誕後、羊飼いたちが近づき、彼らはすぐにマリアとヨセフの「家族」となったと教皇は述べ、イエスがわたしたちの人生に現れる時、信仰は自分を他の人々に近づけ、信仰はわたしたちの努力と連帯を生まれさせると説かれた。

「連帯の無い信仰は、死んだ信仰です。それは、キリストの無い信仰、神のいない信仰、兄弟のいない信仰です」

「わたしは皆さんの隣人となり、皆さんの信仰を、手を、共同体を祝福したいと思います。わたしは皆さんに感謝するために来ました。信仰は希望となり、希望は愛を刺激するからです。イエスから来る信仰は、未来を夢見て、そのために現在と闘う力を与えてくれます」

教皇はこのように話し、これからも「宣教者」また「人々、特にお年寄りと若者の隣人」であり続けるようにと、バニャド地区の住民を力強く励まされた。








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