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教皇フランシスコ \ 教皇の言葉

教皇フランシスコ、回勅「ラウダート・シ」発表

教皇フランシスコ回勅「ラウダート・シ」 - AFP

18/06/2015 12:00

教皇フランシスコは、回勅「ラウダート・シ」を発表された。

これは、2013年6月に発表された「ルーメン・フィディ(邦題:信仰の光)」に次いで、教皇フランシスコの第2番目の回勅となる。

このたびの回勅の表題、「ラウダート・シ」は、アッシジの聖フランシスコの「太陽の賛歌」の中の言葉「ラウダート・シ、ミ・シニョーレ」(「わたしの主よ、あなたは称えられますように」の意)から取られている。聖フランシスコはこの賛歌の中で、太陽や月、星、風、水、大地など、神が創られたすべてのものを通して、神を賛美している。

教皇はこの回勅を通して、わたしたちの家である地球が上げている叫びに耳を傾け、皆の共通の家を保全し、責任をもってその美しさを守るために「方向性を変えていく」よう、「環境的回心」を呼びかけている。

回勅は、以下のように、序章とそれに続く6つの章からなる。

序章「わたしの主よ、あなたは称えられますように」

1章「わたしたちの家で起こっていること」

2章「創造の福音」

3章「環境危機の人間的原因」

4章「統合的エコロジー」

5章「いくつかの方向性と行動」

6章「環境的教育と霊性」

教皇は同回勅で、環境問題に関する最新の科学的研究を踏まえ、気候変動・水問題・生物学的多様性の保護・環境的負債など、現在の環境危機のいろいろな様相を見つめている。(1章)

そして、聖書を通して、ユダヤ教およびキリスト教的伝統の視点から、自然に対する人類の責任、すべての創造物の間にある親密な関わり、皆の共通の財産としての環境について考えている。(2章)

教皇は現在の環境危機の原因を、哲学や人間科学との対話のうちに分析。テクノロジーや、人間中心主義の弊害、また人間の労働や遺伝子組み換えの問題にも言及している。(3章)

回勅は、人類がこの世界で置かれた位置と、それを取り巻く現実を包括した「統合的なエコロジー」を提案する。教皇は環境・自然をわたしたちが生きる様々な分野、経済・政治・文化・日常生活に密接に関わるものと認識し、環境問題と社会・人間問題を切り離すことのできないものとして提示している。(4章)

教皇は、わたしたちに何ができるか、何をすべきかとの問いに対し、社会・経済・政治のあらゆるレベルにおける誠実で透明性のある対話を提案。いかなるプロジェクトも、それが責任ある良心によって生かされていないならば、決して効果的ではあり得ないと指摘する。(5章)

教皇は、環境的回心のために、教育と育成の重要性を強調。文化的危機の根源は深く、習慣を改めることは容易ではないが、そのためにすべての教育環境を巻き込んだ歩みが重要になるとしている。違う生活スタイルの選択によって、政治・経済・社会に健全な影響を与えると共に、小さな日常の態度、簡素な生活から、世界に対する責任と、弱い人々への配慮を持った、統合的エコロジーを目指すよう招いている。(6章)

教皇は、「創造主であり父である神」を信じるすべての人々と、キリスト教徒に向けた2つの祈りをもって、この回勅を締めくくっている。

18/06/2015 12:00