2015-06-07 15:46:00

サラエボ訪問:教皇「諸宗教対話は、人間の生活の対話」


教皇フランシスコは、6月6日、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボで、同国の諸宗教関係者と会見された。

フランシスコ会の国際学生センターで行われたこの集いには、同国を代表する宗教として、イスラム教、正教会、ユダヤ教の代表者、およびカトリック教会からサラエボ大司教が参加した。

教皇はこの出会いそのものが、兄弟愛と平和に対する皆の共通の願望を表すメッセージであると指摘。

同国に1997年に設立されたイスラム教・キリスト教・ユダヤ教による宗教間対話評議会の活動に言及しつつ、同評議会が促進する諸宗教間の対話・協力、共通の取り組みが、出会いと和解への環境を育んできたことを喜ばれた。

諸宗教間対話は、信仰をめぐる話し合いである前に「人間の生活についての対話」であり、日常の喜びや悲しみ、苦労や希望を分かち合い、共に責任を持ち、すべての人に対するより良い未来を計画する場でなくてはならないと教皇は述べられた。

対話は人類の学び舎、一致の要素であり、寛容と互いの尊重に基づいた社会の構築を助けるものと話された教皇は、この宗教対話が一部の代表者に限られたものでなく、若者をはじめ社会の様々な層にも及ぶことを希望された。

サラエボは、先の紛争で戦争と破壊のシンボルとなってしまったが、今日再び「ヨーロッパのエルサレム」として、異なる民族・文化・宗教が一致し、互いの違いが脅威ではなく豊かさを生む場所となることを教皇は心から願われた。








All the contents on this site are copyrighted ©.