2015-06-07 16:29:00

サラエボ訪問:「一致と正直さをもって平和を作ろう」教皇、若者たちに


6月6日、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボを訪問された教皇フランシスコは、若者たちとの出会いを持たれた。

一日にわたる教皇のサラエボ訪問は、夕方行われた青少年たちとの生き生きとした交流によって締めくくられた。

サラエボ教区の「ヨハネ・パウロ2世・青少年司牧センター」は、2006年に開館、宗教・民族を問わず、すべての若者に開放されている。この日行われた教皇との出会いには、千人あまりの若者たちでいっぱいとなった。

この日行われた教会関係者らとの集いと同様、教皇はここでも原稿を用いず、参加者との対話形式を選ばれた。

平和のメッセージを求める若者たちに対し、教皇は「皆さんは紛争後の最初の世代です。皆さんは春の花々です。この春の花々は、未来に進み、破壊には戻りたくないと望んでいます。わたしは皆さんにその熱意を感じます」と述べられた。

「皆さんは互いに敵対したくないと思っています。わたしたちは『彼らと、わたし』ではありません。わたしたちは『わたしたち』です。イスラム教徒も、ユダヤ教徒も、正教徒も、カトリックも、皆『わたしたち』なのです。平和を作るとはこういうことです。」

「皆が平和について語ります。ある権力者たちは平和について話していても、その下には武器が見えています。わたしが皆さんに期待するのは『正直さ』です。思うこと、感じること、行動することについての正直さです。そうではないことを偽善というのです。」

「橋があっても使われず、向こう側に渡ることを禁止されているとしたら、それは町の生活を壊してしまいます。ですから、わたしは紛争後世代の皆さんに、偽善ではなく、正直さを期待します。一致すること、行き来できる橋をかけること、これが兄弟愛です。」

「戦後の春の花々である皆さん、平和を作ってください。皆で一緒に平和のために働いてください。この国が平和な国となりますように。」

教皇はこのようにボスニア・ヘルツェゴビナの若者たちを励まされた。

サラエボ訪問を終えられた教皇は、空港で政府・教会関係者の見送りを受け、同日夜ローマに戻られた。

 








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