2015-05-25 11:27:00

教皇「世界は聖霊に満ちた人を必要としている」、聖霊降臨のミサで


カトリック教会の典礼暦で聖霊降臨の大祝日を迎えた5月24日、教皇フランシスコは、バチカンでミサをとり行われた。

この朝、聖ペトロ大聖堂では、教皇とミサを共同司式する司祭たちの燃えるような赤い祭服が中央祭壇を囲んで広がった。

ミサの説教で教皇は、「父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。…聖霊を受けなさい」(ヨハネ 20,21.22)と、復活されたイエスが弟子たちに現れた時の言葉を引用。

復活の夜に満ちた聖霊は、ペンテコステ(五旬祭)の日に嵐のような激しさで再び弟子たちに下り、聖霊からエネルギーを受けた弟子たちは、様々な言語であらゆる民族にキリストの復活を告げる活力を得ることになったと話された。

そして、教皇はこの聖霊降臨の場に、イエスの母であり一番の弟子であるマリアが、これから生まれる教会の母としてそこにいたことに注意を向けられた。

教皇は聖霊の基本的な働きとして、「真理に導く」「地を新たにする」「実りを与える」の3つを列挙。

イエスの死は敗北ではなく、復活を通して死に打ち勝ったイエスを通しての神の愛の究極の表現であるという真理に導き、創造の霊によって造られた世界と人間の尊重ある関係を考えさせ、利己主義を捨て、愛・喜び・平和・寛容・親切・善意・誠実・柔和・節制といった実を結ばせる聖霊の力を強調された。

「世界は自分自身に閉じた人間ではなく、聖霊に開き、聖霊に満ちた人を必要としている」「世界には聖霊のもたらす実りが必要」と述べた教皇は、聖霊の様々な恵みに強められ、妥協することなく罪や腐敗と闘い、忍耐をもって正義と平和の構築に努めることができるようにと、信者たちを励まされた。

 








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