2015-05-05 16:59:00

いつくしみの特別聖年は「恵み、福音宣教、回心の時」


今年12月に開幕する「いつくしみの特別聖年」について、教皇庁新福音化推進評議会議長サルバトーレ・フィジケッラ大司教により説明が行われた。

「教会は、いつくしみを与えたいという、尽きることのない願いを生きている」。教皇フランシスコの使徒的勧告『福音の喜び』にあるこの言葉を、このたびの特別聖年の意義を要約する表現としてフィジケッラ大司教は引用。

2015年12月8日、「無原罪の聖母」の大祝日から、2016年11月20日、「王であるキリスト」の大祝日まで開催されるこの聖年について、同大司教は、その特徴、ロゴ、主なプログラムなどを以下のように紹介した。

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この特別聖年の特徴は、ローマはもとより地方教会においても体験できることにある。この聖年では、歴史上初めて、各教区においても、司教座聖堂、または特別な意味を持つ教会や巡礼聖堂などに「聖年の扉=いつくしみの扉」が巡礼者のために開かれる。

もう一つの特徴は、「教会は、いつくしみのしるし、証しとならなければならない」という使命を思い起こすために、教皇は2016年2月10日「灰の水曜日」、司祭たちを「いつくしみの宣教者」としての任務のもとに派遣される。

「いつくしみの特別聖年」のロゴは、神学者・イコン作家であるマルコ・イヴァン・ルプニック神父によるデザインで、いつくしみの神学を表現したもの。良い羊飼いが、人の生き方を変えるほどの愛をもって、人間に深く接する様子を表している。

聖年のモットーは、「御父のように、いつくしみ深い者となりなさい」(ルカ 6,36)。天の御父のようにいつくしみ深く、人を裁かず、愛を与え、際限なく赦すように招いている。

聖年開催中の主な行事として、まず、1月19日から21日にかけ、「巡礼」の世界で働く人々の聖年がある。これは巡礼者たちの周辺で働く人たちが、観光業界という枠から出て、信仰の精神のもと、自分たちがまず聖年の扉を歩いてくぐることで、真の巡礼とは何かを理解してもらうことにある。

4月3日には、いつくしみの霊性のもとにあるすべての教会運動・グループ・修道会などのための集いが行なわれる。

9月4日、慈善活動に携わるボランティアの人々の集いが、10月9日、いつくしみの聖母のためのミサがとり行われる。

若者のための行事としては、4月24日、堅信を受けた青少年たちを対象とした催しが予定されている。

助祭のためには5月29日、司祭のためには6月3日の「イエスの聖心」の日、カテキスタには9月25日に、それぞれの聖年が祝われる。

また、6月12日に病者と障害者、医療関係者、11月6日には受刑者のための聖年行事が行なわれる。                   

フィジケッラ大司教は、これらの詳細を発表する中で、いつくしみの特別聖年が、すべてのキリスト者にとって真の恵みの時であると同時に、新しい福音宣教と、司牧的回心への目覚めの時となることを期待した。

 








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