2015-04-11 17:48:00

いつくしみの特別聖年:教皇、布告勅書を公布


教皇フランシスコは、「いつくしみの特別聖年」の今年12月の開幕を前に、聖年を正式に布告する勅書を公布された。

復活祭から一週間後の日曜日、4月12日、カトリック教会の典礼暦は「神のいつくしみの主日」を記念する。その前日11日(土)午後、教皇はバチカンの聖ペトロ大聖堂で「神のいつくしみの主日」の第一晩課をとり行なわれ、その始めに大聖堂入口の「聖年の扉」の前で、特別聖年布告の勅書を全教会の代表に託された。

教皇フランシスコは、ローマ教皇選出から2年を迎えた今年3月13日、バチカンでとり行われた共同回心式の中で、「いつくしみの特別聖年」を開催する旨を発表されていた。

このたび開催される「いつくしみの聖年」は、2015年12月8日、無原罪の聖母の大祝日、聖ペトロ大聖堂の「聖年の扉(ポルタ・サンタ)」の開門と共に始まり、翌2016年11月20日、王であるキリストの大祝日に閉幕する。

勅書公布の儀式は、この日の夕方、聖ペトロ大聖堂入口の柱廊で行われた。

枢機卿らをはじめバチカンの高位聖職者が参列する中、教皇は「聖年の扉」の前で「いつくしみの特別聖年」布告勅書を世界の教会を象徴的に代表する教会関係者たちに手渡された。

教皇の手を通して、勅書は「聖年の扉」を開くことになるローマの4大バシリカ(聖ペトロ大聖堂、ラテランの聖ヨハネ大聖堂、城壁外の聖パウロ大聖堂、聖マリア大聖堂)の首席司祭枢機卿らに、また全教会を代表して、教皇庁司教省、福音宣教省、東方教会省の長官たち、さらに各大陸を代表する司教らに託された。

続いて、プロトノタリオ(教皇庁書記長)の一人、レオナルド・サピエンツァ師が、勅書の抜粋を読み上げ、聖年の開催方法、意義を明らかにしながら、聖年を回心と刷新の実り多い機会にするよう全教会に呼びかけた。

この儀式の後、教皇は信者らの待つ大聖堂に入場。システィーナ礼拝堂合唱団の歌う聖歌の調べと共に、「神のいつくしみの主日」の第一晩課(前晩の祈り)が厳かに捧げられた。








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