2015-04-08 16:14:00

受難に会う子どもたちへの愛と関心を呼びかける、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、4月8日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

復活祭後の最初の一般謁見には、好天のもと、大勢の巡礼者が参加した。

謁見中、教皇は家庭をめぐるカテケーシス(教会の教えの解説)で、特に子どもの保護をテーマに講話され、神の祝福、恵みである子どもたちが、拒否や放棄、搾取といった「受難」に会っている現実を見つめられた。

様々な試練を受け、未来を否定された子どもたちに対して「生まれなければよかったのだ」と言うことは、大人たちの責任を子どもに負わせる恥ずべきことと教皇は強調。

子どもたちが貧しいのも、弱いのも、道に捨てられたり、学校に行けないのも、決して彼らのせいではない、大人たちの過ちを子どもたちに押し付けるのではなく、むしろそれゆえに一層、子どもたちを愛し、保護するべきと訴えられた。

疎外され、見捨てられ、道で物乞いをしながら、教育も医療ケアも受けずに生きる子どもたちは、残念ながら人身売買の犠牲になったり、戦争や暴力に兵士として利用される恐れがあると教皇は憂慮。

また、豊かな国々においても、家庭の危機や、教育放棄、非人間的な生活条件によって、心身ともに傷つけられている子どもたちが多くいることを指摘された。

神はこれらの子どもたちを忘れることはなく、彼らの涙は無駄にはされないと述べた教皇は、子どもたちを祝福したイエスの愛、そしてイエスのもとに子どもを連れて行った親たちの信頼を、福音のエピソード(マタイ19,13-15)の中に観想された。

困難を抱える子どもたちを犠牲と寛大をもって愛する素晴らしい親たちの存在を教皇は思い起こしながら、これらの親たちを支え、彼らと分かち合い、子どもたちのためにできる限りの努力を厭わない社会の実現を切に願われた。








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