2015-03-25 18:54:00

家庭をテーマとしたシノドスのために祈ろう、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、3月25日、バチカンで水曜恒例の一般謁見を行われた。

雨にも関わらず会場の聖ペトロ広場には大勢の巡礼者が詰め掛けた。病者やお年寄りの参加者は、パウロ6世ホールで教皇との出会いを持った。

この日、カトリック教会の暦は「神のお告げ」を祝った。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は神の御子の受肉の神秘の始まりとなったナザレのおとめマリアへの神のお告げを観想。

主のお告げがマリアの信仰、そしてマリアの浄配ヨセフの信仰を強め、これによって神の御子イエスが人間の家庭に生まれることが可能になったと教皇は述べ、神は受肉の神秘を通して、神の御子がマリアの胎に宿ったことだけでなく、一つの本物の家庭の中に受け入れられたことをも理解させようとしておられると指摘された。

このところのカテケーシスで家庭をめぐる考察を続けてこられた教皇は、この日は特別に家庭のために祈るよう信者らを招かれた。

「家庭がどんなに堕落し、傷ついていても、母としての教会は、家庭を決して見棄てることはありません」と、教皇は教会と家庭の聖なる絆を強調しながら、教会は家庭といのちのために愛を込めて祈り、家庭の喜びと苦しみを共にしなければならないと説かれた。

教皇は特に今年10月にバチカンで開催される家庭をテーマとしたシノドス(世界代表司教会議)のために祈り続けるよう呼びかけ、次のような祈りを信者と共に唱えられた。

イエス、マリア、ヨセフよ、
あなたがたの中に、真の愛の輝きを観想し、
信頼をもってあなたがたに祈ります。

ナザレの聖家族よ、
わたしたちの家族もまた、
交わりと祈りの高間、
福音のまことの学び舎、
小さな家庭教会となれますように。

ナザレの聖家族よ、
家庭の中で、暴力や、拒否や、分裂が
起こることがありませんように。
傷つき、衝撃を受けた人は誰でも、
慰めと癒しを早く受けることができますように。

ナザレの聖家族よ、
次回のシノドスが、
家庭の聖であり、侵すことのできない性格と、
神のご計画におけるその美しさを
思い出させるものでありますように。

イエス、マリア、ヨセフよ、
わたしたちの祈りをどうか聞き入れてください。
アーメン。








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