2015-03-17 15:51:00

いつくしみの特別聖年について、新福音化推進評議会


教皇庁新福音化推進評議会は、今年12月に開幕する「いつくしみの特別聖年」について説明した。

教皇フランシスコは、3月13日、バチカンでとり行われた共同回心式の中で、「いつくしみの特別聖年」を開催する旨を告げられた。

この特別聖年の準備・運営を教皇から託された新福音化推進評議会(議長リノ・フィジケッラ大司教)は、文書を通してその概要を以下のように解説した。

「いつくしみの聖年」は、2015年12月8日、無原罪の聖母の大祝日に、バチカンの聖ペトロ大聖堂の「聖年の扉(ポルタ・サンタ)」を開けることで始まり、翌2016年11月20日、王であるキリストの大祝日に終了する。

同聖年の開催は、1965年の第2バチカン公会議閉会から50周年にあたり、カトリック教会が同公会議の実りを活かし続けていくという特別な意味をもつ。

聖年開催の公式告知として、復活祭の次の日曜日、ヨハネ・パウロ2世が制定された「神のいつくしみの主日」に、聖年の扉の近くで勅書が読み上げられる。

カトリック教会の聖年の伝統は、1300年、ボニファティウス8世から始まった。1475年から、すべての年代の人が一回でも聖年を体験できるようにと、25年毎に行なわれるようになった。

一方、特別聖年の開催は、重要な出来事などを機会に公示される。

今日まで開催された通常聖年は26回あり、一番最近のものは2000年の大聖年である。特別聖年は20世紀には、1933年と、1983年に「贖いの聖年」が開かれている。

教皇フランシスコは、「いつくしみの聖年」を通して、いつくしみ深い神を知り、皆が神のもとへ帰るように、また神との出会いによって皆もいつくしみに目覚めるようにと願われている。

聖年の開幕の儀式は、その年の間のみ開かれる「聖年の扉」を開くことにある。聖年にこの扉を開く行為は、信者らに救いへの道のりを与えることを象徴的に意味する。

聖年には、聖ペトロ大聖堂に続き、ラテランの聖ヨハネ大聖堂、城壁外の聖パウロ大聖堂、聖マリア大聖堂と、ローマの4大バシリカの「聖年の扉」が開けられる。

「いつくしみ」は、教皇フランシスコにとって非常に大切なテーマである。教皇はすでに司教紋章から、「あわれみ、そして選んだ」という、聖マタイの召し出しについての聖ベダ司祭の説教中の言葉を用いておられた。

教皇は様々な機会に、神のいつくしみに気づくことの大切さを説き、今日の世界にいかにいつくしみが必要かを強調されている。








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