2015-03-02 14:21:00

教皇、シリアとイラクにおける容認しがたい暴力を非難


教皇フランシスコは、3月1日、バチカンで日曜正午の祈りの集いを持たれた。

この席で教皇は、シリアとイラクで続く暴力や、拉致、キリスト教徒や他の共同体に対する横暴などの、悲劇的状況を深く憂慮された。

教皇は、この状況に巻き込まれた人々をわたしたちは決して忘れないと、精神的一致を約束されると共に、これらの人々を犠牲にする容認しがたい非道に終止符が打たれることを忍耐強く祈りたいと述べられた。

先週行われた教皇庁の高位聖職者による四旬節の黙想会では同様の意向で祈りを捧げたことを伝えつつ、教皇はすべての信者たちにも、シリアやイラクの兄弟姉妹たちの苦しみが和らげられるよう祈って欲しいと願われた。

この日、教皇は再び緊張しているベネズエラ情勢にも言及。特に、先日サンクリストバルでのデモ中に撃たれて死亡した少年のために祈られた。

教皇は、皆が暴力を退け、人間の尊厳と命を尊重し、国の共通善を目指す歩みを取り戻すよう、ベネズエラ国民にアピールされた。

集いの説教では、教皇はこの日の福音朗読箇所、「イエスの変容」のエピソード(マルコ9,2-10)を取り上げられた。

教皇は主の変容の出来事をイエスの公的生活の頂点として示され、イエスはご自身の栄光を先取りしたその白く輝く姿をもって、弟子たちの信仰を強め、十字架の道へと従うようにと励ましを与えたと述べられた。

また、イエスの洗礼の時と同様、変容の場面で雲間から聞こえた「これはわたしの愛する子。これに聞け」という御父の声に教皇は注目。

この御父の声を、イエスの過ぎ越しの神秘の論理を理解し、イエスと共に歩み、自分を愛の贈り物として人々に捧げ、神への従順のもと、世俗と決別し、内面の自由を生きるようにとの招きとして受け取るよう、信者らに呼びかけられた。








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