2015-02-18 17:14:00

灰の水曜日:教皇、聖サビーナ教会で伝統の儀式


カトリック教会の典礼暦は、2月18日、「灰の水曜日」を迎えると共に、「四旬節」に入った。

教皇フランシスコは、ローマ市内の聖サビーナ教会で、「灰の水曜日」の伝統儀式をとり行われた。

「四旬節」とは、公生活に入る前のキリストが荒野で40日間の断食を行ったことを思い起こし、復活祭までの主日(日曜日)を除く40日間、悔悛し、祈り、断食や節制、施しや愛徳の実践を通して、キリストの復活の記念によりよい形で与る準備をする期間である。

四旬節の初日にあたる「灰の水曜日」には、死と痛悔の象徴である灰を、頭や額に受ける「灰の式」が行われる。ここでは、前年の「枝の主日」(受難の主日とも呼ばれる、復活祭直前の日曜日)に祝福された枝を燃やした灰が使用される。

この日の夕方、教皇フランシスコは、ローマのパラティーノの遺跡と向かい合うようにそびえるアベンティーノの丘に赴かれた。この丘の上に立つ聖アンセルモ教会から宗教行列が出発、教皇を最後列に、聖歌を歌い、連祷を唱えながら、ミサの行われる聖サビーナ教会に向けて進んだ。

聖サビーナ教会でのミサ中にとり行われた「灰の式」では、教皇はまず自ら頭に灰を受けられ、続いて参加の枢機卿や修道者、信者らの額に十字のしるしと共に灰を授けられた。

教皇は説教で、「今こそ、心からわたしに立ち帰れ」(ヨエル2,12)という神の呼びかけを繰り返しながら、「心からの回心」の必要を強調。回心の歩みは、表面的、一時的なものであってはならならず、わたしたちの感情や選択、態度をつかさどる「心」という場所に確かに触れるものでなければならないと説かれた。

また、回心の祈りと歩みは誠実なもので、決して偽善的であってはならない、心からの回心には、「涙の恵み」「泣くことのできる恵み」が必要とも話された。

「主はあくことなく、わたしたちを憐れみ、赦し続ける」と述べた教皇は、涙で洗われた新しい心をもって、神と和解させていただくよう、皆を招かれた。

 








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