2015-01-23 18:55:00

奉献生活の年・開幕ミサ、教皇メッセージ


2014年11月30日、バチカンの聖ペトロ大聖堂でとり行われた「奉献生活の年」開幕ミサに、教皇フランシスコはメッセージをおくられた。

開幕ミサがとり行われた日、教皇フランシスコはトルコ司牧訪問中であったため、ミサは教皇庁奉献・使徒的生活会省長官ジョアン・ブラス・ジ・アビス枢機卿によって捧げられた。

教皇フランシスコのメッセージは、ミサ中、ジ・アビス枢機卿によって読み上げられた。

教皇のメッセージは以下のとおり。

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奉献生活者の兄弟姉妹の皆さん

「奉献生活の年」開始ミサというこの機会に、皆さんにこのメッセージを託すことができるのは大きな喜びです。皆さんと共にいることを心から望んでおりましたが、神のみ旨は別のご計画をお持ちでした。第2バチカン公会議文書「奉献生活の刷新・適応に関する教令」発布50周年を記念する「奉献生活年」にあたり、わたしは何よりも全教会に、奉献生活という、キリストに従うための特別な様式の生活の美しさとその特殊性を教示したいと思います。奉献生活者の皆さんは、福音的勧告の誓願を宣立することにより、キリストにより近くから従い、倣うために、すべてを捨て去りました。

これからローマにおいて、また世界のあちこちでも、いろいろな行事を通して、皆さんの生活の輝かしい証しは、すべての神の民に光とぬくもりをもたらす燭台の上のランプのようになるでしょう。わたしは、一年前、修道会の総長様方にした心からの招きを、今ここにおられる皆さんにも繰り返したいと思います。

世界を目覚めさせてください。皆さんの予言的な証しと反骨精神とで、世界を照らしてください。このわたしからの招きを、ただこの特別年だけではなく、いつも実現するにはどうしたらよいしょうか。

三つのプログラムを紹介したいと思います。

喜びに溢れてキリストに従うこと。その福音を実践することが、あなたたちの心を幸福で満たすのだということをすべての人々に示してください。

あなたたちに近づく人々に、この喜びを伝染してください。彼らはあなたたちにその喜びの理由を尋ねるでしょう。そして、その喜びを、福音に生きるその熱意を、共にすることを望むでしょう。主から愛されていると実感する人は、神に完全な信頼を置くことを知っています。神の国への奉仕の新しい道を開くことによって、皆さんの創立者たちも皆このようにしました。あなたたちと共に歩む聖霊の力をもって、世界中に出て行ってください。

そして、福音の持つすべてを新しくするその力を示してください。その力は今日でも多くの素晴らしいことを実現しています。そしてさらにそれは人間が抱くすべての疑問に対する答えを与えることができるのです。

皆さんは神をその生活の中心として選び、神との親しい交わりの中に生きる、交わりの人々なのですから、真の兄弟愛の疲れを知らぬ建設者でなくてはなりません。何よりもすべての人々と、お互いに、特に最も貧しい人々の間で福音的相互愛を実践することによって、福音的兄弟愛を実現するのです。普遍的兄弟愛は、決してユートピアではなく、それは実現可能であり、イエス自身が全人類のために心から望んだものであるということを世に示してください。

今日始まるこの奉献生活の年を聖母マリアに委ねます。聖母マリアは皆さんの最高の模範であり、聖霊に包まれ、すべての恵みに満ち満ちていた御父の最愛の娘でした。わたしの祈りを約束し、使徒的祝福を皆さんの上におくります。

2014年11月30日  バチカンにて                           

教皇フランシスコ








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