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バチカン放送局

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教皇フランシスコ \ 教皇の言葉

主の降誕大祝日2014:教皇のクリスマス・メッセージと祝福

降誕祭、ウルビ・エト・オルビ、教皇フランシスコによる祝福とメッセージ - ANSA

25/12/2014 17:48

25日、主の降誕の大祝日を迎え、教皇フランシスコは、ローマと全世界に向けたクリスマス・メッセージと祝福「ウルビ・エト・オルビ」をおくられた。
 
降誕祭当日のローマは、雲の合間に青空がのぞく、穏やかな天候となった。バチカンの聖ペトロ広場では、南イタリア・カラブリアからもたらされたモミノキと、北イタリア・ベローナから贈られたプレゼピオ(イエスの降誕の場面を再現した馬小屋の模型)がクリスマスの喜びを訪れる人々に伝えていた。
 
前夜、主の降誕の荘厳ミサを捧げられた教皇は、この日正午、バチカンの聖ペトロ大聖堂の中央バルコニーからメッセージを読み上げ、広場と周辺にあふれる巡礼者たちと、世界のすべての人々に向け祝福をおくられた。
 
教皇のクリスマス・メッセージは以下のとおり。
 
********
 
親愛なる兄弟姉妹の皆さん、主のご降誕おめでとうございます。
 
神の御子、世の救い主、イエスがわたしたちのためにお生まれになりました。ベツレヘムで一人のおとめから生まれた幼子は、こうして古くからの預言を完成しました。おとめの名はマリア、その浄配はヨセフといいました。
 
謙遜で、神の善良さへの希望に満ちあふれた彼らは、イエスを受け入れ、認めました。こうして、聖霊はベツレヘムの羊飼いたちをも照らしました。羊飼いたちは洞窟に駆けつけ、幼子を礼拝したのです。さらに聖霊は二人のつつましい老人、シメオンとアンナをも導きました。彼らはエルサレムの神殿でイエスをメシアとして認めました。「わたしはこの目であなたの救いを見ました」とシメオンは神をたたえて言いました。「これは神が万民のために整えてくださった救いです」(ルカ2,30)。
 
兄弟たちよ、そうです、イエスは一人ひとりの、そして万民の救いです!
 
世の救い主であるイエスに、イラクとシリアの兄弟姉妹たちを見つめてくださるよう願います。彼らは、他の民族や宗教の共同体と共に、あまりに長い紛争の結果に苦しみ、激しい迫害を受けています。同地域と全世界の多くの避難者や、難民、子どもたち、大人、お年寄りに、クリスマスが希望をもたらしますように。今、試練にある人々が、冬の厳しさに生き残り、祖国に戻って尊厳ある生活をおくるための、必要な人道支援を受けることができるよう、無関心を思いやりに、拒絶を受け入れに変えてくれますように。
 
主が人々の心を信頼に向けて開き、中東全体にその平和を与えてくださいますように。そして、主ご自身がお生まれになった祝福された土地で、イスラエルとパレスチナ間の対話に有効な取り組みを行なう人々を支えてくださいますように。
 
世の救い主、イエスよ、ウクライナで苦しむ人々をご覧ください。彼らが愛する地において、緊張を乗り越え、憎しみと暴力に打ち勝ち、兄弟愛と和解の新しい道を歩み始めることができますように。
 
救い主キリストよ、ナイジェリアに平和をお与えください。そこでは流血の暴力が続き、多くの人が愛する家族から引き離され、捕虜にされたり、殺害されたりしています。
 
アフリカの他の国々のためにも平和を祈ります。特にリビア、南スーダン、南アフリカ共和国、そしてコンゴ民主主義共和国のいくつかの地方のことを思います。政治的責任を負う人々に、対話を通して対立を克服し、兄弟愛に基づく恒久的共存を築くよう、呼びかけたいと思います。
 
イエスよ、暴力の犠牲になり、商品のように扱われ、人身売買され、あるいは無理やり兵士にされる、あまりに多くの子どもたちを救ってください。多くの子どもたちが搾取されています。先週、パキスタンで殺害された子どもたちの家族に慰めを与えてください。
 
リベリア、シェラレオーネ、ギニアにおける、エボラ熱の犠牲者たちをはじめ、病気に苦しむ人たちのそばにいてください。勇気をもって患者の世話に当たる人々と、患者の家族たちに、支援と必要な治療を保証されるよう心から願います。
 
幼きイエスよ、わたしの思いは、殺害され、虐待される子どもたち、また、この世に生まれる前から、両親の寛大な愛を受けられず、命を愛さない文化のエゴイズムによって闇に葬られた子どもたちに向かいます。そして、戦争や迫害によって避難民となり、わたしたちの目の前で、わたしたちの沈黙のために、搾取されている子どもたちを思います。神の御子のお生まれになった地でさえも、子どもたちは爆撃のために殺害されています。今日もなお、幼子たちの無力な沈黙の叫びが、多くのヘロデの剣の下で響いています。子どもたちの流された血の上に、今日のヘロデたちの影が陣取っているのです。この降誕祭には多くの涙があり、それは幼子イエスの涙と重なります。
 
親愛なる兄弟姉妹の皆さん、今日、聖霊がわたしたちの心を照らしますように。そして、ベツレヘムでおとめマリアから生まれた幼子イエスを、神からわたしたち一人ひとりに、そして地上のすべての人、すべての民に与えられた救いとして認めることができますように。
 
解放と奉仕であるキリストの力が、戦争や、迫害、隷属に苦しむ多くの人々の心に届きますように。キリストの神なる力が、その柔和さと共に、世俗と無関心、特にグローバル化した無関心に埋もれた多くの人々の頑な心を取り除いてくれますように。イエスの贖いの力が、武器を犂(すき)に、破壊を創造に、憎しみを愛と優しさに変えてくれますように。
 
こうしてわたしたちは「この目であなたの救いを見ました」と言えるでしょう。
 
このような思いと共に、皆さんに主のご降誕のお喜びを申し上げます。

25/12/2014 17:48