2014-12-10 16:38:00

「搾取ではなく、兄弟愛を」教皇、2015年度の「世界平和の日」メッセージで


教皇フランシスコは、2015年の世界平和の日のメッセージを発表された。
 
カトリック教会は、毎年1月1日を「世界平和の日」とし、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界が来るように祈っている。ベトナム戦争下の1968年、教皇パウロ6世の呼びかけによって始められた。
 
2015年1月1日、第48回目を迎える世界平和の日のテーマは、「もはや奴隷としてではなく、兄弟姉妹として」。このテーマは聖パウロのフィレモンへの手紙(1, 15-16)を思い起こさせるものとなっている。
 
このメッセージで教皇は、人間が人間を搾取することで、尊重と正義と慈愛に基づく人と人の関係を深く傷つけ、他人の基本的人権を蹂躙し、自由と尊厳を損なっている現実に、関心を持つよう招いている。
 
教皇は、過去と今日における様々な奴隷制の形態と、その原因となる複雑な背景を見つめ, この憎むべき現象に打ち勝つため、皆が共通の解決を見つけていくよう励まされている。
 
そして、教皇は、人を奴隷として扱うこと、無関心でいることをやめ、兄弟愛を広げていくことが大切とアピールされている。







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