王であるキリスト：バチカンで６人の列聖式

23日、教皇フランシスコはバチカンで列聖式をとり行われた。

この日は、カトリック教会の典礼暦の年間最後の日曜日、「王であるキリスト」の祭日を迎えた。

ミサの中で教皇は列聖式を行われ、イタリアとインド出身の６人の福者を新たに聖人の列に加えられた。

朝から時々雨の降るあいにくの空模様となったが、聖ペトロ広場は新聖人たちのゆかりの地から訪れたおよそ５万人の巡礼者たちの喜びであふれた。

この日、列聖された６人は以下のとおり。

・ジョヴァンニ・アントニオ・ファリーナ司教（イタリア1803－1888）

・クリアコセ・エリアス・チャバラ・デラ・サクラ・ファミリア神父（インド1805－1871）

・ルドヴィコ・ダ・カソリア神父（イタリア1814－1885）

・ニコラ・ダ・ロンゴバルディ修道者（イタリア1650－1709）

・エウフラジア・エルヴァシンガル・デル・サクロ・クオーレ修道女（インド1877－1952）

・アマート・ロンコーニ・フランシスコ会第三会員（イタリア1226－1292）

教皇はミサの説教で、イエスの王としての統治は、この世の権力のように命令することにあるのではなく、天の御父の愛と救いのご計画の完成のために御父に従うことにあると強調。

救いとは、真理といのち、聖性と恵み、正義と愛と平和からなる王国を打ち立てたキリストの「憐れみの業」に倣うことから始まると話された。

神と隣人に寛大に奉仕し、素晴らしい独自の創造力をもって神の愛の掟に応えた、６人の聖人たちの生涯を思い起こされた教皇は、わたしたちも彼らの信仰と愛徳に倣い、この世の利益に惑わされることなく、天の王国に向けて希望のうちに歩んでいこうと呼びかけられた。