2014-09-18 18:07:57

教皇、すべての戦争の犠牲者のために祈る、北イタリア・レディプーリア戦没者墓地で


教皇フランシスコは、13日、北イタリアのフリウリ・ベネチア・ジュリア州にあるレディプーリア戦没者墓地を訪問された。

1938年、同地に建造された広大な階段状のモニュメントには、第一次世界大戦で亡くなったおよそ10万人のイタリア人兵士たちが葬られている。

教皇のレディプーリア訪問は、第一次世界大戦の開戦から今年で100年を迎えたことを機に行われた。戦没者の墓を前にとり行われたミサの中で、教皇は第一次世界大戦の死者を追悼すると共に、すべての戦争の犠牲者を思い起こされた。

教皇による追悼ミサは、日頃、軍の司牧に当たる司教・司祭らをはじめ、320人の聖職者との共同司式で捧げられた。ミサには、イタリアの軍関係者はもとより、ハンガリー、スロバキア、スロベニア、オーストリア、クロアチアの使節も参列。降りしきる雨にも関わらず、多数の市民も集い、教皇と共に世界の平和を祈った。

ミサの説教で、教皇は「戦争は狂気です」と述べ、神の創造の業に人間は協力するよう呼ばれている一方で、戦争によって破壊を行い、神が創造された最も素晴らしいもの、すなわち人間そのものをも破壊し、兄弟の絆をはじめ、あらゆるものを歪めてしまうと話された。

教皇は、人間の暴力に対し、人類は真に回心し、過ちを認め、赦しを乞わなくてはならないと説かれた。

同日、教皇はミサの前に、フォリアーノ墓地も訪問された。同墓地にはオーストリア=ハンガリーの兵士たちおよそ1万4千500人が眠る。教皇は緑に囲まれた墓地を歩まれ、いくつも並ぶ墓の列を前に、深い祈りを捧げられた。








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