2014-08-17 17:48:59

韓国訪問:「対話と開かれた姿勢、アイデンティティーの自覚を」教皇、アジアの司教らに


教皇フランシスコは、17日、司牧訪問先の韓国で、アジア諸国の司教たちとお会いになった。

5日間にわたる韓国滞在も後半に入り、この朝、教皇はソウルからおよそ100km離れた忠清南道瑞山市の海美(ヘミ)聖地を訪れた。同地は朝鮮王朝時代、城(邑城)が置かれ、軍事・行政上の拠点となったが、18世紀から19世紀にはカトリック信者ら数千人の殉教の地にもなった。

アジアの司教らと集いで、教皇はこの地で信仰のために命を捧げた聖なる殉教者たち、名も知られぬ多くの人々、子どもたちや、大人、お年寄りたちを思い起こされた。

多くの民族・文化が共存するアジア大陸において、教会は対話とすべての人に開かれた姿勢を通して、あらゆる状況の中で創造的に福音を証しするよう招かれていると教皇は強調。

アジアの教会の宣教の本質的な要素は「対話」であると述べた教皇は、真の対話に取り組むには自らのキリスト者としてのアイデンティティーの深い自覚と、開かれた態度、相手に対する受け入れ、そして洞察力が必要と指摘された。

また、教皇は今日のキリスト者のアイデンティティーを脅かすものとして、真理の追求を妨げる相対主義、真に重要なことから目を反らせるはかない表層的な文化、積極的に外に向かわず安易な答えや決まりごとに逃げ込む態度を挙げられた。

教皇は、開かれた精神のもと、アジア大陸のまだバチカンと完全な外交関係を持たない国々とも対話が開かれることに期待を示された。








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