2014-07-28 18:17:38

教皇、南イタリア・カゼルタ訪問、王宮前でミサ、環境問題に言及


教皇フランシスコは、26日午後、南イタリア・カゼルタを司牧訪問された。

カンパニア州カゼルタは、ナポリ北方25kmの都市。その歴史は古代に遡るが、特に18世紀、ナポリ王国ブルボン朝の都市計画によって大きく発展した。この時代、ヴァンビテッリが設計した王宮(カゼルタ宮殿)と水道橋、絹の製糸・織物で知られたサン・レウチョの邸宅群は、ユネスコの世界遺産に登録されている。

カゼルタの保護者、聖アンナが記念されたこの日、教皇は王宮前の広場でミサを捧げられた。このミサには、地元と周辺からおよそ20万人が詰めかけ、教皇を熱く歓迎した。

ミサの説教で教皇は、「イエスは天の御国とはどういうところで、どうしたらそれを得られるかを教えてくれます。なぜなら神の王国はイエスご自身の中にあるからです」と話された。

そして、教皇はこの地方の肥沃な土壌を汚染し、人々の健康な生活を脅かす有害廃棄物等の不法投棄問題に触れられた。

「今日ここに来て、ある人がわたしに『どうか、わたしたちに希望をください』と言いました。希望を与えるのはわたしではなく、イエスがおられる場所にこそ希望があると皆さんに言いましょう」と教皇は述べ、「イエスがおられる所では人々は愛し合い、互いに命を大切にし、環境や自然を守ります。イエスの与える希望はわたしたちを決して失望させることがありません」と信者らを励まされた。








All the contents on this site are copyrighted ©.