2014-06-26 17:39:21

「兄弟や教会を愛さずに神を愛することはできない」教皇、一般謁見で


教皇フランシスコは、バチカンで25日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシスで、教皇は前回から「教会」をめぐる新しい一連の考察を始められたが、この日は「キリスト者の教会への帰属」をテーマに講話された。

「キリスト者は孤立した存在ではなく、それぞれが自分勝手にキリスト者であることはできない」と述べた教皇は、「わたしたちのキリスト者としてのアイデンティティーは、教会への帰属性にある」と強調された。

誰も自分一人でキリスト教信者にはなることはできず、自分たちに先んじた人々が存在し、これらの人々がわたしたちを教会に導き、受け入れてくれたからこそ、今キリスト教信者としての自分があるという事実を忘れてはならないと教皇は指摘。自分たちを洗礼に導いてくれた祖父母、両親、司祭、修道者、カテキスタたちを思い起こすよう招きながら、一つの大きな家族としての教会の姿を示された。

キリスト教信者として生きることができるのは、「他の人々のおかげ」であると共に、「他の人々と一緒」であるためと教皇は説き、「わたしは神を信じ、イエスを信じるが、教会には興味がない」という声をよく聞くが、教会の交わりの外で、イエス・キリストとの個人的・直接的関係を保てると考えるのは危険で有害な誘惑であると注意を促された。

確かに共に歩むということは容易ではないと教皇は述べつつ、「それでも主は救いのメッセージをすべての人に託された。主はそれぞれの賜物と限界を持つわたしたちの兄弟姉妹を通して、わたしたちに会いに来られる」「これが教会に帰属するということ」と話された。

他の人々や教会なしで、自分の力だけで救われようとする誘惑に陥らず、兄弟たちを愛さずに神を愛することや、教会の外で神を愛することはできないと知ることができるよう、教皇はその恵みを教会の母である聖母マリアに祈られた。








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