2014-05-24 19:29:28

聖地巡礼:教皇、ヨルダン川を訪れる、難民や障害者たちとお会いに


聖地巡礼中の教皇フランシスコは、24日夕、ヨルダン川対岸のベタニアを訪れた。

福音書の記述にある「ヨルダン川の向こう側、ベタニア」は、洗礼者ヨハネが活動していた地であり、イエスがヨハネから洗礼を受けた場所とされる。

教皇はアブドラ国王自らの案内を受けながら、イエスが洗礼を受けたヨルダン川に赴かれた。教皇は葦の茂る静かな川のほとりにたたずみ、しばし祈りの時を持たれた。

この後、教皇はヨルダン川沿いにあるカトリック・ラテン典礼の教会でおよそ600人の難民や若い障害者たちとお会いになった。現在建設中のこの教会は、2009年にベネディクト16世がこの地を訪問した際に礎石を祝別している。聖堂内は教皇を歓迎する人々の喜びであふれた。

教皇は挨拶で、中東で続く紛争の悲劇を直視し、特にすでに3年にもわたる市民間の闘争で多くの犠牲者と難民を出しているシリアが平和への道を模索することを強く願われた。

そして、多くの難民の受け入れを積極的に行なっているヨルダンへの協力を教皇は国際社会に訴えると共に、シリアにおける暴力を停止し、人権尊重の下に苦しむ市民への援助を保証するようアピールされた。

また、教皇は若者たちに対し、平和のために祈り、弱い人や、病者、子どもや高齢者が尊重される社会の構築に参加して欲しいと励まされた。

教皇は、神が暴力に訴える人々、戦争を望む人々を回心させ、平和のために働く人々の心を強めてくれるようにと祈られた。

この後、教皇は難民や障害者、若い信者たちと交流された。








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