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2014-04-17 17:52:11
聖木曜日:「司祭の喜びは神から与えられ、民に守られる」教皇、聖香油のミサで
カトリック教会の典礼暦で「聖木曜日」を迎えた17日午前、教皇フランシスコはバチカンで「聖香油のミサ」をとり行われた。
復活祭直前の「聖週間」中の木曜日を「聖木曜日」という。この日の午前中には、「聖香油のミサ」が、各教区の司教座聖堂で行われる。このミサは司教と司祭によって共同司式され、この中で司祭たちは司祭叙階の日の約束を更新する。また、式中、洗礼志願者用聖油と、病者用聖油、そして堅信等に用いる聖香油の、3種の聖油が司教により祝別される。
この日、聖ペトロ大聖堂の中央祭壇の周りには、ローマ司教である教皇フランシスコを中心に、ミサを捧げる大勢のローマ教区の司祭たちの白い祭服が広がった。
ミサの説教で教皇は、司祭職の制定を記念し、自分たちの司祭叙階の日の約束を新たにするこの聖木曜日、司祭である喜びを改めて胸に刻み、その喜びの意味を考えるよう、ローマ教区の神父たちに呼びかけられた。
自分たち司祭は「人々に喜びの油を塗るために、神から喜びの油を注がれた」と教皇は強調。主はキリストにおいて司祭たちに喜びの油を注ぎ、司祭職の喜びという大きな恵みを与えると共に、この喜びの油を神の忠実な民すべてにもたらすために司祭たちを派遣されたと話された。
教皇は「司祭的喜び」の性質として、司祭一人ひとりの内部まで深く豊かに「染み渡る喜び」、誰も何物も変えることのできない「不朽の喜び」、神の聖なる民に神の喜びの油を塗るという使命ゆえの「宣教的な喜び」の3つを指摘。そして、この喜びは牧者が自分の羊の群れの中にいる時にのみあふれ出ることから、民によって「守られた喜び」でもあると説かれた。
また、民と共に司祭の喜びを守る「3人の姉妹」として、教皇は「清貧」「忠実」「従順」を挙げられた。
教皇はミサの最後に、多くの若者が司祭への召命を見出すことができるように、そして叙階されて間もない司祭たち、経験を積んだ司祭たち、そして高齢や病床の司祭たちのすべてに神の喜びが与えられるようにと祈られた。
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