2014-04-11 18:19:37

教皇「未成年の虐待に強く立ち向かおう」


教皇フランシスコは、11日、国際カトリック児童事務局の使節とお会いになった。

国際カトリック児童事務局は、1948年、子どもたちの保護を目的に、教皇ピオ12世の望みによって創立されて以来、子どもたちの権利を守り、推進するために活動、1989年国連で採択された「こどもの権利条約」にも貢献してきた。本部をパリに置き、ジュネーブ、ブリュッセルをはじめ、世界各地に支部を持っている。

教皇は使節への挨拶で、より良く構築された社会は、子どもとお年寄りを大切にする社会であると述べ、子どもたちは未来を担い、歴史を前進させる力であり、高齢者は人民の知恵を備え、それを伝える役割があると話された。

子どもたちを保護することの大切さを説く中で、教皇は教会関係者による未成年の虐待に言及。司祭たちによる児童への性的虐待という悪に対し、個人的に許しを乞いたいと述べられた。そして教会はそれが与えた被害を自覚しており、この問題に対する対処と処罰において一歩も引くことなく、強く立ち向かう必要を感じていると表明された。

また、この席で教皇は、子どもたちを労働力として搾取すること、少年兵士として徴兵することなど、あらゆる形の未成年への暴力を無くすように訴えたほか、20世紀の歴史の悲劇に見られたような、子どもたちを一つの思想に染め、独裁的な道を歩ませるための作為的教育を行なうことがないようにとも警告された。








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